午前の為替予想は… 2日続伸で底入れ感浮上も関税不安は継続
作成日時 :2025年4月8日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
146.800-149.300円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.6%上昇。トランプ関税を巡る不透明感から一時は約1.4%下落して144.80円台を付けたが、NY市場では148.15円前後まで大幅に切り返し、147.80円台で取引を終えた。
トランプ米大統領が関税措置を90日間停止することを検討していると伝わったのをきっかけに欧米株価が下げ渋る中、米長期金利の上昇とともにドル/円を買い戻す動きが強まった。ただ、米ホワイトハウスは関税一時停止の検討を否定。日本との貿易交渉役に指名されたベッセント米財務長官は「9日の(上乗せ)関税発動前に各国といかなる合意も期待していない。発動は避けられないだろう」との見解を示している。ドル/円は一昨日と昨日の上昇でひとまず底入れ感が出ており、本日は日本株の上昇が見込める中で(昨日夜間の日経平均先物は大幅高)、149.00円付近に位置する20日移動平均線の上抜けを試す可能性があると見る。もっとも、トランプ関税を巡る不透明感は一向に晴れていない。関連報道ひとつで流れが一変することも十分に考えられるため引き続き警戒が必要だろう。
今朝 最新のドル/円チャート
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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ドル円午前の為替予想 2日続伸で底入れ感浮上も関税不安は継続 2025
6月20日(火) 熊日 テポドン2号 発射は孤立を深めるだけだ 朝日 自民総裁選 福田さん、決断の時だ スケート連盟 聖子さんに注文する 日経 捕鯨、持続的利用の道粘り強く探れ 上海機構の行方に懸念も 毎日 福井日銀総裁 疑念が生じない仕組みを 陸自撤退 サマワの復興支援広げたい 読売 [高松塚]「糾弾された文化庁の無責任体質」 [地域団体商標]「『看板倒れ』とならぬように」
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。市場が注目していた米国の相互関税については、日本には24%、ユーロ圏に20%などと、主要国に対して予想以上に高い関税が適用されることになった。これを受けて150円台半ばに上昇する場面もあったが、日経平均先物やNYダウ平均先物が急落すると一転して149円台前半へと下落した。 米国の相互関税は市場の予想より厳しい内容だったことから、リスク回避の円買いにつながりやすい。また、関税は米国のインフレ高止まりや景気悪化につながるとの見方もあり、これもドル売り・円買い要因となろう。目先の下値目途は週足・一目均衡表雲下限の通る147.67円前後となりそうだが、ここを下抜けた場合には3月11日安値の146.55円前後を目指す展開も考えられる。米国の相互関税に対する各国の対応にも注目したい。材料面では、米新規失業保険申請件数や、米3月ISM非製造業景況指数が発表される。
■2014年の経済重大ニュース わたしの「2014年の経済年表」から選んでみました。それぞれの出来事についての詳細は2014年の経済年表で確認してください。年表では項目に★印を付けています。
5月20日(土) 熊日 戦後2位の景気拡大 実感の伴う持続的な成長を 朝日 共謀罪審議 与党はさらに修正せよ 生活習慣病 とにかく体を動かそう 日経 息長い景気拡大へ慢心せず改革持続を 毎日 成長率鈍化 景気の長続きこそが肝心だ 4増4減可決 これをどさくさ紛れという 読売 [ゼロ金利解除]「『焦らず、遅れず』の言葉を守れ」 [秋田男児殺害]「また繰り返された下校中の悲劇」
3月12日(日) 熊日 日中ガス田協議 建設的な提案とは思えない 朝日 高金利融資 グレーゾーンの一掃を 行革推進法 踏み込みが足りない 日経 公益法人の大改革を実効あるものに 日本橋再生に知恵を絞ろう 毎日 少子化対策 企業は育児支援でも競争を 金融商品取引法 次は例外をなくすことだ 読売 [金融商品法案]「証券犯罪の一掃に課題は残る」 [『北』の不法行為]「6か国協議の停滞を許すな」
VIX指数は20を下回っており市場は比較的落ち着いていますが、日経VIの上昇は日本市場での不透明感の高まりを示しています。ただし、両指数とも極端な警戒水準ではありません。
特に上昇シナリオで予測した「円安ドル高が進行し輸出関連株を中心に買いが入る」という展開が実現し、「3万7500円を目指す展開となり、場合によっては3万8000円台も視野に入る」という予想どおりに市場は動きました。
米国の税制措置による景気減速懸念が過度との見方が広がれば、前日までの下落の反動から買い戻しの動きが出る可能性があります。また、世界的な金融緩和環境が続くなか、相対的に割安感のある日本株への資金流入が続けば、日経平均は37,000円台を回復する展開も考えられます。為替市場でドル円が安定すれば輸出関連株を中心に買い戻しが入るでしょう。
**下落シナリオ**:米国小売売上高が市場予想を大幅に上回れば、インフレ持続への懸念が高まり、FRBの利下げペースが鈍化するとの見方が強まる可能性があります[6]。これによりドル高円安が進行し、日本の輸出企業に圧力がかかるでしょう。さらに、トランプ大統領から日本を標的とした関税に関する新たな発言があれば、売り圧力が加速し、日経平均は予想レンジの下限である3万6000円を試す展開となるかもしれません[2][5]。
日銀が予想通り政策金利を据え置き、利上げに慎重な姿勢を示し、FOMCが25bpの利下げと景気に対して楽観的な見通しを示せば、円安ドル高が進行し輸出関連株を中心に買いが入るでしょう。日銀の据え置き判断が確認されれば、3万7500円を目指す展開となり、場合によっては3万8000円台も視野に入ります[2][3]。今週後半は買い戻しの流れが優勢となる可能性が高いです。
米国の景気後退懸念が後退し、円安ドル高への動きが強まれば、輸出関連株を中心に買い戻しが入る可能性があります。また、日経平均の下落局面で割安感が出れば、買い場を探る投資家の動きも出てくるでしょう。バリュエーション面での魅力が高まり、海外投資家の資金流入が再開すれば、日経平均は36,900円台を回復する展開も考えられます。
2月12日(日) 熊日 日朝政府間協議 「制裁」も視野に交渉に臨め 朝日 高速道路 時計の針が戻っていく 療養病床 介護施設に転換を 日経 ODAを一元化し、戦略的に実施せよ 賃金配分の議論を深めよ 毎日 預言者風刺画 憎悪と暴力の連鎖を断て グレーゾーン金利 このまま放置はできない 読売 [証券監視委]「独立よりも能力の向上が先だ」 [社民党宣言]「時代錯誤の『非武装中立』回帰」
上昇シナリオ米国インフレ指標が予想よりも低い結果となれば、FRBの利上げ観測が後退し、ドル安が進む可能性がある。この場合、日本企業の輸出競争力が改善し、日経平均株価にプラスの影響を与えるだろう。また、貿易摩擦が緩和される兆しが見えれば市場心理が改善し、株価上昇につながる。的中確率は30%。
市場見通し:米国での税制措置による景気減速懸念が為替市場でドル円の伸び悩みを招いています。日経平均は小幅な下落で取引を開始し、日経先物は0.67%下落と弱含み。ボラティリティ指数の上昇は投資家の不安心理の高まりを示唆しています。NYでの懸念が東京市場にも波及し、様子見ムードが強まる展開が予想されます。特に輸出関連株や金融セクターに下落圧力がかかる可能性があります。
6/13(火)~20(火)の東京株式市場では、日経平均株価が+1.1%、TOPIXが+0.8%、東証グロース市場指数が+6.0%と週足ベースで続伸。グロース指数の出遅れ修正がさらに進みました。 6/16(金)まで開催の日銀金融政策会合...
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