コメ高騰で消費離れ懸念 JA全中

全国農業協同組合中央会（ＪＡ全中）の山野徹会長は１０日、政府備蓄米の本格的な流通について「まだ時間がかかる」との見通しを示した。農林水産省は１０日ごろから本格化するとの見方だが、後ろにずれ込めば高騰を続けるコメ価格の安定化に影響しそうだ。山野氏は、消費者のコメ離れを懸念した。東京都内で開いた記者会見で語った。

初回に放出された備蓄米１４万２千トンは、グループの大手集荷業者、全国農業協同組合連合会（ＪＡ全農）が９割以上を落札し、３月下旬から一部の店舗で販売が始まった。一方、３月２４～３０日に全国のスーパーで販売されたコメ５キロ当たりの平均価格は４２０６円で、１３週連続で値上がりした。

JAは新米の価格上昇によるコメ離れが起きないよう広報活動に力を入れる考えです。