金(ゴールド)は最高値更新。米中貿易戦争激化で金市場活況(XAU/USD 市況と分析)2025/4/11

金(ゴールド)は最高値更新。米中貿易戦争激化で金市場活況(XAU/USD 市況と分析)2025/4/11
 

金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。

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金(ゴールド)市場の値動き まとめ

金価格が新たな高値を記録し、著しい上昇傾向を示しています。金先物6月限は3177.50ドルで取引を終え、3.2%(98.10ドル)の上昇となりました。
この急騰の主な要因としては、トランプ政権の関税政策に対する懸念があります。大統領は第2弾の相互関税について非報復国への適用を90日間延期する一方、中国向けには税率を145%(相互関税125%+合成麻薬フェンタニルの流入に対する関税20%)に引き上げる方針を示しました。これに対し中国政府は米国からの全輸入品に84%の追加関税を課す報復措置を発表し、両国間の貿易対立が一層深刻化しています。
市場は政策の不透明感から明確な方向性を見出せず、投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全資産として金への資金流入が加速しています。年初からの上昇率は21%に達しており、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ期待や世界の中央銀行による金購入も価格を押し上げています。
米国の消費者物価指数(CPI)の伸び率鈍化も金買いを後押しする要因となっており、3日連続の上昇となりました。

最新の金(ゴールド)CFD チャート

30分足チャート

日足チャート

「CFDネクスト」での金(ゴールド)スポット価格について、テクニカル分析では単純移動平均線(10日)が上向きになる中、価格は移動平均線の上に位置している。また、相場の過熱感をはかるRSIは、50より上で推移している。
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金(ゴールド)の上昇・下落変動要因

上昇要因

インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。

下落要因

インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。

 
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●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません

10日の市場でNY金が最高値を更新した。強気相場の流れは続き、今日の午前にスポット価格が3,200ドル台へ到達した。再び輝くゴールド。今日の見通し。

ことしの金の価格の推移をみてみる。確認するのは金価格の国際指標となるニューヨーク商品取引所での取引価格。金の先物価格は年初1オンス=2000ドルほどの値動きが続いていたが、3月以降は上昇傾向が続いた。

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静岡県伊豆市の観光施設「土肥金山」。ここには「世界一の重さ」としてギネス世界記録に認定されたという金塊が展示されている。

とりわけ積極的に買い入れているのが新興国の中央銀行だ。もちろん「有事の金買い」で述べたように地政学的リスクの高まりから現物資産を確保することで国家の安定を確保したいねらいもあるとみられる。ただ、最近ではロシアによるウクライナへの軍事侵攻をきっかけにロシアのドル建て資産が凍結されたことを受けて、制裁リスクを警戒する新興国を中心に現物資産としての金を確保しておこうという動きもあるのではないかといった指摘が出ている。

ウクライナ戦争や中東情勢混迷などにより、「有事ムード」起因の金(ゴールド)相場への上昇圧力が発生している中で、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策が緩和的になりつつあることで、景気回復期待が増幅して「代替資産」起因の下落圧力が、同時にドル安観測が浮上して「代替通貨」起因の上昇圧力が発生し、これらが相殺され、上昇圧力が優位な状態が続いていると考えられます。

何が起これば金価格が下落するかは、金が持つ以下の特徴からわかります。

金相場はアジアの取引時間帯に一時1.3%上昇。約3%値上がりした10日に記録したばかり最高値を上回った。

ブルームバーグがまとめた3月PPIの市場予想は、インフレの粘着性を示す見通しにある。3月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回っても米長期金利は上昇基調にある。トランプ関税によるインフレ再燃を意識する動きである。今の状況で3月PPIが予想外に上振れすれば、スタグフレーションの懸念をさらに強めるだろう。

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利下げや資産の買い取りなどの緩和策が大規模に行われ、景気回復期待が増幅して株は急反発しました。市場はこうした中央銀行の動きを大歓迎しました。同時に、基軸通貨である米ドルが複数の主要国通貨に対して下落し、そのドル安をきっかけとして、金(ゴールド)高が発生しました。

3,290ドルが視野に スポット金価格は3,200ドル台へ上昇している。一目均衡表は三役好転の状況にあり、日足のMACDはゴールデンクロスへ転じている。さらに、パラボリックでは買いのサインが点灯している。この状況でスタグフレーションの懸念が米経済指標でさらに強まる場合は、安全資産のゴールド買いがさらに進行するだろう。テクニカルの面では、フィボナッチ・エクステンション76.4%の水準3,212ドルの攻防に注目したい。今日の午前にこのテクニカルラインをトライする局面が見られた。

楽天証券経済研究所 吉田哲コモディティアナリスト「トランプ氏は、選挙戦で『円安・ドル高は大惨事だ』と述べてアメリカの輸出産業や製造業の復活を目指すと強調してきたため『ドル安志向』を強めるとも考えられる。この場合、いったんアメリカの利下げのペースは緩やかになるといった見方は後退する可能性もある。また、トランプ氏はイスラエルには穏健的でイランには強硬的な姿勢を示している。この点からも中東情勢がさらに緊迫化するおそれがあり“有事の金買い”も起きやすい」

金価格が76.4%の水準を完全に突破する場合は、フィボナッチ・エクステンション100%の水準3,291ドルを視野に上昇幅の拡大を想定したい。上で述べたとおり、直近2日の金価格の上昇幅は90ドル超となった。米経済指標の内容次第では、本日3,291ドルをトライする可能性が十分にあろう。

21日、また最高値を更新した金。月平均でみると、ここ3年で2倍近くまで跳ね上がっています。

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