ドル円午前の為替予想、 米中貿易摩擦激化懸念が上値を抑える 2025/4/11

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ドル円午前の為替予想、 米中貿易摩擦激化懸念が上値を抑える 2025/4/11

午前の為替予想は… 米中貿易摩擦激化懸念が上値を抑える

作成日時 :2025年4月11日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

ドル円予想レンジ

143.000-145.200円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は約2.1%下落。終値は前日から約3円10銭安の144.60円前後で取引を終えた。東京時間から前日の大幅上昇に対する反動で円の買戻しが優勢となった。また、中国が米国に対して84%の報復関税を発動するなど、米中貿易摩擦激化への懸念が根強く、NY時間にはドル安、米株安、米債安のトリプル安となった。
米国は中国への関税率を145%に修正するなど、米中貿易摩擦は悪化の一途をたどっている。関税合戦は世界の2大経済大国である両国の景気を押し下げ、それが世界経済の鈍化につながるとの見方が根強い。米中貿易摩擦が好転しない限りは市場がリスク回避の動きに傾きやすい状況は続きそうだ。ドル/円は2日連続で144.00円付近で下値を支えられたが、ここを下抜けた場合には143円前後までの下押しも考えられる。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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ドル円午前の為替予想 米中貿易摩擦激化懸念が上値を抑える 2025

下落シナリオ米国インフレ指標が予想を上回る結果となり、FRBの利上げ観測が強まれば、ドル高・円安が進む可能性がある。しかし、貿易摩擦の影響で日本企業の収益悪化懸念が強まり、日経平均株価にネガティブな影響を与える。また、ボラティリティ指数の上昇は市場不安を示しており、更なる売り圧力を招く可能性がある。的中確率は70%。

3月18日の日本株式市場は3日続伸し、日経平均株価は前日比448円90銭高の3万7845円42銭で取引を終えました[2][3]。前日の米国株高と円安ドル高進行を受けて、日経平均は取引開始直後から500円を超える上げ幅を示現[4]。その後も堅調な推移が続き、一時は節目となる3万8000円台を回復する場面もありました[3][6]。

両指数とも警戒すべきレベルには達していませんが、20を超える日経平均VIは市場に若干の警戒感があることを示しています。VIX指数も20に近く、米国市場でも適度な警戒感が見られます。

**上昇シナリオ**は不発でした。米中摩擦への懸念が限定的であるとの見方は弱く、ドル高進行による輸出企業の利益増加も影響を与えませんでした。

米国雇用統計で失業率が安定し、労働市場の堅調さが示されれば、米ドルが反発し、投資家心理の改善につながります。これにより日本株式市場も連動して上昇する可能性があります。的中確率は60%。

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市場見通し:前週末の米国市場ではテクノロジー株主導で主要株価指数が反発しました。これにより、日本市場でも一部のハイテク関連銘柄に買い戻しの動きが期待される一方、地政学リスクや米中貿易摩擦への懸念が重しとなり、不安定な展開が予想されます。全体的には弱含みの相場が続く可能性があります。

VIX指数は17.49と前日比で9.24%下落しており、市場の警戒感が和らいでいることを示しています。ただし、20を下回っているものの依然として過去1年間の平均と比較すると高い水準にあり、一定の警戒は必要です[3][7]。日経平均VIは21.40と若干低下していますが、まだ警戒すべき水準です。

米国の景気後退懸念が後退し、円安ドル高への動きが強まれば、輸出関連株を中心に買い戻しが入る可能性があります。また、日経平均の下落局面で割安感が出れば、買い場を探る投資家の動きも出てくるでしょう。バリュエーション面での魅力が高まり、海外投資家の資金流入が再開すれば、日経平均は36,900円台を回復する展開も考えられます。

市場見通しで予想した「米国株高による一部ハイテク銘柄の買い戻し」よりも、実際には「全面高」の展開となりました。前週末の大幅下落からの自律反発や米長期金利低下に伴う米国株高が好感され、日経平均は629円高で取引を終えました。地政学リスクや米中摩擦への懸念はくすぶるものの、短期的にはリバウンド局面が優勢でした。

市場見通し:前日の米国株式市場はダウ平均が582ドル安となり、主要指数が軒並み下落しました。これを受け、日本市場もリスクオフの流れが続く可能性があります。特にハイテク株や輸出関連株に売り圧力がかかる展開が予想されます。一方で、為替相場のドル高基調が輸出企業のサポート材料となる可能性もあります。

上昇シナリオ米国インフレ指標が予想よりも低い結果となれば、FRBの利上げ観測が後退し、ドル安が進む可能性がある。この場合、日本企業の輸出競争力が改善し、日経平均株価にプラスの影響を与えるだろう。また、貿易摩擦が緩和される兆しが見えれば市場心理が改善し、株価上昇につながる。的中確率は30%。

1日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。序盤からドル売りが先行し、150円13銭から149円63銭まで値を下げた。ただ、仲値にかけてのドル売りが一服すると、149円後半にやや戻した。一方、日経平均株価は上げ幅を縮小し、円売りは後退している。

市場見通し:NY外為市場ではドル安が進行し、リスクオフ加速や景気後退懸念が強まっています。日経平均は前日の米国株安の流れを引き継ぎ、小幅な下落で取引を開始する見込みです。ただし、日経平均先物は小幅プラスとなっており、早朝の下げ幅が限定的である可能性もあります。VIの上昇は投資家心理の悪化を示唆しており、様子見ムードが強まる展開が予想されます。

特に上昇シナリオで予測した「円安ドル高が進行し輸出関連株を中心に買いが入る」という展開が実現し、「3万7500円を目指す展開となり、場合によっては3万8000円台も視野に入る」という予想どおりに市場は動きました。

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