FX/為替「注目のFX週間イベント 来週の為替はどう動く?」4/14~4/20

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FX/為替「注目のFX週間イベント 来週の為替はどう動く?」4/14~4/20

【週間イベント】

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4地域の今後1週間のスケジュールをお届けします。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 研究員 宇栄原宗平

目次

▼北米(米国・カナダ)
米スタグフレーション懸念くすぶる中、米3月小売売上高に注目

▼欧州(ユーロ圏・英国)
ECBによる25bp利下げは確実視、今後のペースは?

▼アジア・オセアニア(日本・中国・豪州・NZ)
RBAは5月理事会で50bp利下げの可能性も

▼新興国(トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール)
トルコ中銀は政治リスクなどにより利下げ見送りか

北米(米国・カナダ)

重要イベント

4/14◎米3月NY連銀消費者インフレ期待
4/14◎ゴールドマン・サックス1-3月期決算
4/14◎ウォラーFRB理事講演
4/15◎カナダ3月消費者物価指数
4/15◎米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数
4/15◎シティグループ1-3月期決算
4/16◎クックFRB理事講演
4/16☆米3月小売売上高
4/16◎米3月鉱工業生産
4/16☆カナダ中銀政策金利
4/16☆パウエルFRB議長講演
4/16◎シュミッド米カンザスシティ連銀総裁講演
4/17☆米新規失業保険申請件数
4/17◎ネットフリックス1-3月期決算
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

トランプ関税による米スタグフレーション懸念は依然としてくすぶっています。そうした中で、16日の米3月小売売上高が注目されています。なお、16日にカナダ中銀は政策金利を据え置くと予想されています。ただ、一部には25bp(0.25%ポイント)利下げとの見方もあるようです。

北米のイベント

欧州(ユーロ圏・英国)

重要イベント

4/14◎EU外相理事会
4/15☆英3月雇用統計
4/15☆独4月ZEW景況感調査
4/15◎ユーロ圏4月ZEW景況感調査
4/15◎ユーロ圏2月鉱工業生産
4/16☆英3月消費者物価指数
4/16◎ユーロ圏3月消費者物価指数・改定値
4/17☆ECB政策金利
4/17☆ラガルドECB総裁記者会見

☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

市場では、17日の欧州中銀(ECB)理事会における25pb利下げがほぼ確実視されています。そのため、今後の利下げペースを巡りラガルドECB総裁の記者会見に関心が集まります。

欧州のイベント

アジア・オセアニア(日本・中国・豪州・NZ)

重要イベント

4/14◎中国3月貿易収支
4/15◎RBA議事録
4/16◎NZ3月貿易収支
4/16☆中国3月小売売上高
4/16☆中国3月鉱工業生産
4/16☆中国1-3月期GDP
4/17◎NZ1-3月期CPI
4/17◎日本3月貿易収支
4/17☆豪3月雇用統計
4/17◎中川日銀審議委員講演
4/18☆日本3月消費者物価指数

☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

豪金利先物では、5月の豪中銀(RBA)理事会における50bp利下げを織り込みつつあります。利下げ幅を巡り17日の豪3月雇用統計に注目が集まります。また、豪州と交易関係の深い中国の3月小売売上高、3月鉱工業生産、1-3月期国内総生産(GDP)も豪ドル相場に影響を及ぼす可能性があるため合わせて注目です。

アジア・オセアニアのイベント

新興国(トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール)

重要イベント

4/14◎トルコ2月経常収支
4/14◎OPEC月報
4/16◎南ア2月小売売上高
4/17☆トルコ中銀政策金利

☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

トルコのインフレ率は鈍化傾向となっています。ただ、イマモール・イスタンブール市長が逮捕されたことによる政治的混乱は収束しておらずリラは上値の重い展開が続いています。そうした中で、17日にトルコ中銀は政策金利を据え置くと予想されています。

新興国のイベント

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

 

 
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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FX 為替 注目のFX週間イベント

また、引き続きトランプ米大統領の関税措置にも注目。今週に入りトランプ米大統領は鉄鋼とアルミニウムに対する25%関税賦課を決定したが、現時点ではすべての国が対象になっている。ただ、長年にわたって米国は豪州に対して貿易黒字国でもあり、豪州が免税措置の対象となる可能性もある。豪州にとっては米中間の関税引き上げ合戦で、豪州の主要輸出商品の鉄鉱石や石炭、天然ガスなどの資源・エネルギーや、農産物の需要が縮小していることが景気の足かせとなっているが、米国の関税賦課から逃れられた場合には豪ドルは買戻されることになるだろう。

南アフリカ・ランド(ZAR)は上値が重くなりそうだ。南アからは19日に1月のCPI、12月小売売上高が発表される。ただ、南アと米国の関係悪化が市場の注目となっているなかでは、よほど結果が予想とかい離しない限り影響は限られるだろう。南ア・米関係については、引き続きトランプ米政権が南アに対して内政干渉も問わない姿勢をとっている。アパルトヘイト政策撤廃前の価値基準を押し付けられようとしているが、南アとしても、決して米国の要求をのむことはできず、両国の関係改善の見通しが立たないことがZARの重しになる。なお、19日に予定されているゴドンワナ南ア財務相の2025年度国家予算演説には注目したい。

しかし現在は、短期レジスタンスラインが形成され、かつ200日線を下回る状況にある(下の日足チャートを参照)。投機筋の円ネットロングが5万枚を超えてきた状況で、上述した米国イベントが米金利の低下要因となれば、円ロングの調整要因になり得る。このケースでのドル円は、下でまとめたサポートラインの攻防に注目したい。

また、RBA理事会通過後も、豪州国内からは19日には10-12月期賃金指数、20日に1月雇用統計が発表されるなど、注目イベントが目白押しだ。更に21日にはブロックRBA総裁をはじめ、ハウザーRBA副総裁、経済動向を担当しているハンターRBA総裁補佐、金融市場担当のケントRBA総裁補佐、金融システム担当のジョーンズRBA総裁補佐が揃って議会証言を行う。RBA理事会直後の議会証言となることで、今後の中銀の方向性を占う上でも注目度が増すだろう。

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