トルコリラ/円 見通し「17日は金利据え置きの公算大…リラ押し上げは期待薄も下支えに」注目の高金利通貨 4月13日号

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トルコリラ/円 見通し「17日は金利据え置きの公算大…リラ押し上げは期待薄も下支えに」注目の高金利通貨 4月13日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2025年4月11日14時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

トルコリラ/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

先週のトルコリラ/円は上値の重い展開

 ドル/円が148円台前半を上値に水準を切り下げる展開となった動きにつれてリラ/円も弱含みの展開となりました。一方、ドル/リラは米国の関税政策を巡り市場が混乱する中でも比較的落ち着いた動きとなり、横ばい圏で推移していましたが、11日の東京市場ではリラが下落。ドル/円が半年ぶりに142円台へ差し込んだこともあってリラ/円は3月19日以来の安値となる3.738円前後まで下落しました。
米国と中国の報復関税の応酬を嫌気して日経平均株価が1000円超値下がりする中、リスク回避の動きが強まったことがリラ安・円高に振れた背景です。

今週のトルコリラ/円の注目ポイントはトルコ中銀

 17日にトルコ中銀が政策金利を発表します。3月にトルコのエルドアン大統領にとって最大の政敵とされるイスタンブール市長が逮捕・拘束されたことを受けてリラ相場が急落。中銀はその対応策として緊急会合を開き、主要政策金利ではない翌日物貸出金利を小幅に引き上げる「隠れ利上げ」を行いました。その上で「金融政策スタンスは物価見通しが著しく、かつ持続的に悪化する場合は引き締められることになる」と表明。このため、今回も政策金利を42.50%に据え置く公算が高いでしょう。トルコの3月インフレ率はいくぶん鈍化したものの38.10%と高止まりしていることから、引き締めスタンスも維持すると見られます。今回のトルコ中銀金融政策決定会合については、リラ相場を押し上げる公算は小さいものの、ある程度リラ相場を下支えすることになると見ています。ただ、米国の関税政策を巡り、市場の混乱が続くようならリラ安圧力もくすぶり続けることになるでしょう。

 

今週のトルコリラ/円の見通し

予想レンジ
3.650円~3.900円
基調
方向感模索

今週の注目ポイント
☆4/17 トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格

 

トルコリラ/円(TRY/JPY) FX為替レート・チャート

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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2026年9月のトルコリラ円予想

後任には、カラハン副総裁が昇格し、2024年3月に政策金利を50.00%まで一気に引き上げ、その後もこの政策金利を年間通して維持しましたが、全くトルコリラ安を食い止めることはできていません。

インフレ率より金利が高くないと、お金の価値が年々減っていくのでトルコリラの売り圧力になります。

2028年2月のトルコリラ円見通し。当月始値 2.685、最低 2.565、当月最高 2.685。平均 2.635。月末 2.604。変更 -3.0%。

2027年4月のトルコリラ円見通し。当月始値 2.748、最低 2.626、当月最高 2.748。平均 2.697。月末 2.666。変更 -3.0%。

インフレ率が上がれば、お金の価値が下がるので当然トルコリラは売られます。

2027年1月のトルコリラ円予想。当月始値 2.836、最低 2.836、当月最高 2.965。平均 2.890。月末 2.921。変更 3.0%。

2024年のトルコリラ/円は、ここ数年のような「暴落」はなかったものの、それでも大きく反発することはなくじり安が続いた。こうした中で、12月6日現在で4.6円程度の52週MAに近い水準での動きとなってきた。

2026年11月のトルコリラ円予想。当月始値 2.887、最低 2.793、当月最高 2.887。平均 2.851。月末 2.836。変更 -1.8%。

そしてもう1つは、インフレ悪化をもたらした経済政策への不信感だ。インフレ対策の常識は需要を抑制する金融引き締めだが、エルドアン大統領は長い間、「インフレ対策には利下げが有効」と、常識とは相反する考えを主張し、それを中央銀行に要請してきた。こうした政策への不信感が、「トルコリラ離れ」につながった面はかなり大きかっただろう。

その後は年末に向けて再び本邦実需筋の円売りニーズが強く推移。自民党の総裁選や米大統領選に対する思惑もあって、日本の長期金利が上昇基調を強める。米国の大統領選挙では、接戦が伝えられたトランプ氏が大差をつけて勝利。米上下院も共和党が、過半数を上回る「トリプル・レッド」が実現したことで、「トランプ・トレード」が優勢となる。中東やウクライナ情勢に懸念が残る中、ドル円が11月15日に156.75の戻り高値をつけ、トルコリラ円も4.56まで反発しましたが、トルコの第3四半期GDPが、2期連続で悪化したことなどを受けて軟調気味の展開となりました。

ドル円の上昇幅が拡大すれば、トルコリラ円はフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準4.430レベルを完全に突破することが予想される。このケースでは、100日線のトライおよびブレイクアウトが焦点として浮上しよう。この移動平均線は今日現在、4.465レベルで推移している(下の日足チャート、青ラインを参照)。

2027年5月のトルコリラ円予想。当月始値 2.666、最低 2.655、当月最高 2.735。平均 2.688。月末 2.695。変更 1.1%。

2028年3月のトルコリラ円予想。当月始値 2.604、最低 2.604、当月最高 2.722。平均 2.653。月末 2.682。変更 3.0%。

2026年9月のトルコリラ円予想。当月始値 3.068、最低 2.931、当月最高 3.068。平均 3.011。月末 2.976。変更 -3.0%。

2029年1月のトルコリラ円予想。当月始値 2.306、最低 2.306、当月最高 2.383。平均 2.336。月末 2.348。変更 1.8%。

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