その後 関係者らがテープにはさみを入れて万博の開幕を祝いました
当日は大変多くの万博会場来場者が夢洲を訪れる予定であり、また夢洲、舞洲ではパーク&ライドによる万博会場へのバス輸送を行っています。皆さまの安全確保ならびに円滑なバス輸送実施のためにも、万博来場者および舞洲施設利用者以外の方は、夢洲、舞洲への来訪をお控えいただきますよう、ご協力をお願いします。
午前8時半からは大阪・関西万博の開幕を祝う式典が行われ、伊東万博担当大臣や博覧会協会のトップを務める経団連の十倉会長など、関係者が出席しました。式典では、十倉会長が「大阪・関西万博ただいま開幕します」と述べ、開幕を宣言しました。その後、関係者らがテープにはさみを入れて万博の開幕を祝いました。
ブルーインパルスは開幕を盛り上げるため、13日正午から約15分間、人工島・ 夢洲(ゆめしま) (大阪市此花区)にある万博会場上空で展示飛行を行う。万博協会によると、テスト飛行が行われた10日、東ゲート付近には約5000人の見物客が集まったという。
大阪・関西万博の開幕で航空自衛隊の「ブルーインパルス」は会場の上空などで展示飛行を行う予定でしたが、博覧会協会は天候悪化のため中止すると発表しました。
大阪・関西万博の開幕を祝おうと催された「1万人の第九」は国内や中国、韓国などの6歳から93歳までの1万263人が参加しました。1周およそ2キロの世界最大の木造建築「大屋根リング」の上と会場南側のウォータープラザに赤や青のレインコート姿で整列しました。そして開場時間の午前9時に合唱が始まり、ベートーベンの交響曲第九番第4楽章の「歓喜の歌」を迫力ある歌声で会場全体に響かせました。指揮者は世界を舞台に活躍している佐渡裕さんで、「屋外で、歌う人たちが何百メートルも離れている中、1万人で歌うのはすごい光景で、ベートーベンも驚いていると思います。とてもうまくいき、すごく誇りに思います」と話していました。家族と参加した40代の女性は「いろんな方向から歌声が聞こえてきて、すごい迫力でとても感動しました。この1万人に入れてもらってよかったです」と話していました。
JR桜島駅から万博会場へと向かうシャトルバスは、混雑のため、午前10時台までは予約がないとバスに乗車出来なくなっています。予約をしていない人は、午前11時台のバスまで待たないといけない状況です。大阪・豊中市から訪れた70代の男性は、「予約なしでも乗れると思っていたので、困っています。もともとは午前9時ごろに入場したいと思っていましたが、10時になった今でもバスを待っている状況です。お昼のブルーインパルスの飛行がみたいので、タクシーに乗るかどうか迷っています」と話していました。万博の会場にバスで向かおうとしていた女性は、「予約が必要と知らなかったので驚いています。初日だし早く行きたいです。タクシーか電車でいくことにします」と話していました。
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに158の国と地域が参加する大阪・関西万博が開幕しました。世界の分断が進む中、国内外のパビリオンが社会課題の解決に向けた次世代の技術や、伝統、文化などを半年間にわたってアピールします。
万博の会場の近くでは、今月6日に検出されたメタンガスなどへの安全対策が不十分だとして、市民団体が開催の中止を呼びかけました。「夢洲カジノを止める大阪府民の会」は、開幕日の13日、万博会場近くの「夢舞大橋」付近に、およそ30人が集まりました。この市民団体は、人工島の夢洲について、ゴミを焼却した灰などで埋め立てられているため危険だとして、万博の開催や会場の隣に予定されているカジノを含むIR=統合型リゾート施設の建設計画の中止を求めています。今月6日には、開幕に先立って会場の地下空間で、基準値を上回るメタンガスが検出されたことも、安全対策が不十分で問題だとしていて、横断幕を持ったメンバーらは、会場に向かうバスなどに向かって、開催の中止を呼びかけていました。グループの山川義保 事務局長は、「市民の皆さんが安全に万博を楽しめるか不安を抱えたまま開幕日を迎えてしまった。期間中も危険性を訴え続けたいです」と話していました。
開幕直後には万博のシンボル「大屋根リング」の上などで1万人がベートーベンの「交響曲第九番」を合唱し、「歓喜の歌」で来場者を迎え入れました。
2025年大阪・関西万博に関するさまざまなニュースをお届けします。
読売新聞「挑む万博」プロジェクトでは、2025年大阪・関西万博やSDGs達成に向けたさまざまな取り組みを伝えます。
開幕日の13日は、14万人超の来場予約がある。万博協会幹部は記者団に「開幕日に見物客が集まるとすごく危険で、大変なことになる」と説明。飛行を見物する目的で、夢洲と隣の人工島・ 舞洲(まいしま) を訪れるのは控えてほしいとしている。
大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は11日、航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」が13日の開幕日に披露する展示飛行の見物を目的とした会場周辺への訪問を控えるようホームページで呼びかけた。
地下鉄の夢洲駅に近い「東ゲート」では、午前9時になると多くの来場者が続々と入場しました。ゲート前の広場には、海外パビリオンの担当者たちが並び、手を振って来場者を迎えていました。来場者は入場すると、公式キャラクターのミャクミャクの像の前で写真を撮るなどして、それぞれ目当てのパビリオンに向かいました。ミャクミャクのコスプレをした広島県の40代の男性は「昨夜から並んでいました。全部楽しみなのでできるだけ多くのパビリオンを回りたいです」と話していました。兵庫県西宮市から家族で訪れた小学1年生の男の子は「すごく楽しいです。大屋根リングのところに行ってみたいです」と話していました。大阪・泉大津市から訪れた60代の男性は「1970年に開かれた大阪万博にも来ましたが、こんな雰囲気だったなと懐かしい気持ちになりました。海外のパビリオンなどを見て回りたいです」と話していました。
会場のゲートの1つ「東ゲート」では開幕を待ちきれない万博ファンたちが雨の中、早朝から列を作りました。京都から来た会社員の女性は「iPS細胞のミニ心臓のパビリオンを予約できているので、まずはそこを楽しみたいです」と話していました。また、万博のロゴのぬいぐるみを身につけた茨城県の女性は「何か月も前から作っている人に敬意を表したいしパスポートのいらない世界旅行のようなものなので貪欲に全部のパビリオンを見たいです」と話していました。
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