東北新幹線で客とトラブル 窓破損
JR東日本などによると、3月26日10:00前、福島駅付近で架線支障のため、東北新幹線は、上下線の東京=盛岡駅間で運転を見合わせていましたが、8時間強後の18:10までに運転再開し、山形/秋田/北海道新幹線含め、ダイヤが乱れています。
東北新幹線と北陸新幹線、それに上越新幹線は架線のトラブルの影響で、23日午前から運転の見合わせが続いていましたが、JR東日本は、一部の区間では23日は終日、運転を取りやめると発表しました。 24日の運行については「一部を除き始発から通常どおりの運転を計画しているとしています」としています。JR東日本によりますと23日午前9時58分ごろ、東北新幹線、北陸新幹線、上越新幹線で停電が発生し、係員が確認したところ上野駅と大宮駅の間の上りで架線が垂れ下がっているのが確認されました。 確認されたのはさいたま市中央区の線路上で、現場を写した写真では、架線の一部がレールの近くまで垂れ下がっているのがわかります。 このほか、現場付近では架線をつり下げる金具が数か所で損傷しているのが、およそ1キロ先で停電によってとまった上りの北陸新幹線「かがやき504号」の車両では、パンタグラフの破損や窓ガラスのひび割れが確認されたということです。 この影響で、東北新幹線の東京駅と仙台駅の間、北陸新幹線の東京駅と高崎駅の間、上越新幹線の東京駅と高崎駅の間のそれぞれ上下線で運転の見合わせが続いていましたが、JR東日本は、この区間について、23日は終日、運転を取りやめると発表しました。 復旧方法を検討したものの電力設備が故障していて23日中の運転再開は難しいと判断したとしています。 今回の運転取りやめの影響で、JR仙台駅では仙台駅から盛岡方面に向かう下り線の臨時列車の運転が決まり、午後3時すぎごろから列車に乗り込むため乗客が改札からホームに次々と向かっていました。 また、通常、東京の品川駅から福島県のいわき駅までの運行となっている常磐線の「特急ひたち」については、一部について仙台駅まで延長して運転する対応をとっています。 今回のトラブルの影響で「かがやき」など4本の列車が駅と駅の間に停車して一時、1400人あまりが車内に閉じ込められ、このうち一部の乗客には近くの駅まで歩いて移動してもらったということです。 JR東日本によりますと、24日の運行については、「一部を除き始発から通常どおりの運転を計画している」としています。 また、トラブルの現場付近で復旧作業の準備を行っていた作業員2人が救急搬送されたということです。 1人は感電し、もう1人は感電した作業員についた火の粉を払ってやけどをしたとみられるということで、搬送時、2人は意識があったということです。 JR東日本の担当者は「感電防止の措置が十分にとられていたのか確認したい。大変多くのお客様にご迷惑とご心配をおかけしていることを深くおわびいたします」と話しています。【終日運転取りやめに利用客は】 東北新幹線の仙台駅と東京駅の間の終日運転を取りやめることが決まり、JR仙台駅ではスマートフォンで宿泊先を予約したり、代わりの交通機関を探したりする人の姿が見られました。 家族で沖縄から岩手県花巻市に旅行に来ていたという40代の男性は「新幹線で東京に行き、飛行機に乗って沖縄まで戻るつもりがもう1泊することになってしまいました。仙台でも2時間ほど待ちましたがしかたないですね」と話していたほか、9歳の息子は「新花巻駅でも新幹線がすぐにこなくて、寒いなか立って待っているのは足もつらくて仙台まで来るまでも大変でした。あすは学校をお休みになってしまいます」と話していました。 また、仕事で宮城に来ていたという50代の男性は「日帰り出張のはずがニュースを見たら大変なことになっていて驚きました。きょうは仙台に1泊してあす朝1番で帰ります」と話していました。 また、旅行で仙台に来ていたという40代の女性は「お昼ごろから運転再開を待っていましたが、状況は変わりませんでした。あすも用事があるので夜行バスで帰ります」と話していました。【常磐線特急の一部 仙台まで延長】 架線トラブルの影響で東北新幹線が仙台駅と東京駅の間で終日、取りやめとなったことを受け、JR東日本は通常、東京の品川駅から福島県のいわき駅までの運行となっている常磐線の「特急ひたち」について一部について仙台駅まで延長して運転する対応をとっています。 また24日については仙台駅から品川駅までの上り線1本で延長運転を行う予定だということです。【仙台駅 盛岡方面に臨時列車】 JR仙台駅では仙台駅から盛岡方面に向かう下り線の臨時列車の運転が決まり、午後3時すぎごろから列車に乗り込むため乗客が改札からホームに次々と向かっていました。 また、駅構内では東北新幹線の仙台から東京方面に向かう上り線について、運転の再開時期は分からないとした上で現時点では午後6時ごろまで運転を見合わせるという情報が伝えられています。 仙台駅から下りの臨時列車に乗るという岩手県の女性は「仙台の娘のところに日帰りで遊びに来ていました。もともと午後3時台の新幹線に乗る予定だったので、臨時列車に乗ろうと思います。あすは子どもの高校受験なのでなんとかきょう中に家に戻りたいと思います」と話していました。
15日昼すぎ、東北新幹線の新青森駅で行われた車両交換の影響で新幹線は最大90分ほどの遅れが発生しました。原因は新幹線の「意外なもの」が破損したからでした。 JR東日本によりますと、15日正午すぎ、東北新幹線の東京発、新函館北斗行きの「はやぶさ13号」の車掌から「耳に違和感があり、車内の気密性に異変」などと指令所に連絡がありました。 新青森駅で作業員が車体を確認したところ、2号車の側面に設置されている「行先表示器」のガラスが割れていました。 新幹線の車両は気密性を高めて車内の気圧を一定に保つことで乗客が車内で快適に過ごせるよう設計されています。 ガラスが割れたことで耳が「ツンとする」など乗客の乗り心地が悪くなる恐れがあるとして、はやぶさ13号は乗務員や乗客を全員、降ろして急きょ車両を交換しました。 この影響で東北新幹線は上下線で合わせて3本、最大89分の遅れが発生しました。 JR東日本の担当者は「あまり聞いたことがないトラブルだ」としています。
世界一安全とも称される新幹線で、トラブルが立て続けに起きている。山陽新幹線から落下したカバーが舞い上がって車体に衝突し乗客がけがをした。翌日には東北新幹線でレール下の金属板がはね上がり、窓ガラスにひびが入った。いずれも直近の点検で「異常なし」と判断されており、点検や整備方法の見直しを求める声が上がっている。
東日本を結ぶ鉄道の大動脈が突然止まった。架線トラブルによる停電で、さいたま市中央区を走っていた新幹線が立ち往生し、乗客は線路に降りて避難した。さらに、復旧に当たっていた男性2人が感電したとみられ、病院に搬送されるという事故も発生。東北、上越・北陸新幹線は終日運休し、利用者は想定外の足止めに困惑した。
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