万博リング 雨漏りではないと修正
大阪・関西万博の象徴である全周約2kmの「大屋根リング」が2025年2月27日、ついに竣工した。会場である人工島の夢洲(ゆめしま)に筆者が初めて足を踏み入れたのは、23年11月のことだ。開幕500日前であり、大屋根リングの建設現場が報道陣に公開された。それ以降もたびたび夢洲を訪れ、大屋根リングの建設が進む様子を間近で見てきた。それだけに竣工は感慨深いものがある。
1月19日、自らのXにこう綴ったのは建築家の藤本壮介氏。2025年開催予定の関西・大阪万博の会場デザインプロデューサーを務めており、会場のシンボルとなる大屋根(リング)の建設状況を、写真を添えて報告した。
読売新聞「挑む万博」プロジェクトでは、2025年大阪・関西万博やSDGs達成に向けたさまざまな取り組みを伝えます。
「世界最大の木造建築物」として、ギネス世界記録に認定された万博の象徴である大屋根リングについて、会場デザインプロデューサーである建築家の藤本壮介氏は、25年3月4日に開かれたギネス世界記録公式認定証授与式でそうコメントした。
果たして、大屋根リングを残置することは可能なのか。大屋根リングは仮設建築物なので、「閉幕以降も夢洲で常設するには大規模な補強が必要になる。(木を現しで使用している架構などの)耐久性や、維持・管理の費用など、クリアしなければならない課題は山ほどある」。万博協会はそう見ている。
万博の大屋根リングで雨漏り見つかる 万博協会「原因を調査し、補修する」
【速報】万博・大屋根リングの一部で『雨漏り』博覧会協会「原因を調査し施工業者に対応依頼していく」ゲート前で通信しづらい状況は「入場へのスムーズな運用改善に努める」
木造住宅のトラブルを「雨漏りワースト20」と「構造ワースト3」として類型化。原因と対策と損害額が...
大屋根リングの全周は約2025m。万博来場者は巨大な木造建築物に圧倒されるだろう。だがこのままいけば、大屋根リングは25年10月には見納めとなり、解体されてしまう。
万博を一過性のイベントで終わらせないためにも、大屋根リングを未来に引き継ぐレガシー(遺産)とする必要があるのではないか。
解体した大屋根リングの木材を再利用することも、一種のレガシーである。万博で使われたことを示す刻印などを木材に付ければ、それを見た人たちが万博を想起するきっかけになる。
万博開幕2日目の様子を大屋根リング・上空のヘリコプター・入場ゲート付近から中継でお伝えします。 平日の混雑具合はどうなのか、通信状態はどうなのかなど、詳細は中継動画でご覧ください。
日本国際博覧会協会(万博協会)は13日、大阪・関西万博の会場のシンボルである「大屋根リング」の一部で当初『雨漏り』が見つかったとしていましたが、「雨といの水があふれ、水がリング内に吹き込んだとみて、調査している」ことを明かしました。 万博が開幕した13日、会場では時折、強い雨が降るあいにくの天気となり、大屋根リングの下などに来場者が避難する様子がみられました。また、陸上自衛隊のブルーインパルスによる展示飛行や空飛ぶクルマのデモ飛行が中止となっていました。 万博協会は14日午前の記者説明で、「リングの一部で雨漏りが見つかった」と明かし、原因を調査して補修するとしていましたが、実際には雨漏りではなく、雨といの水があふれ出たことが原因とみられるということです。 また、万博初日にSNSで「大屋根リングがゆがんでいる」などと指摘されていることについて、万博協会は「重みでゆがんでいるという事実はない」と否定しました。
その直後の投稿では、《ブロック全て解除完了 なんか清々しい感じ》と報告した藤本氏。《応援してます》《頑張ってください!》とエールが寄せられているが、現在も《雨ざらし日ざらしであれば木材の変色は避けられないのではないですか?》などと疑問が投げかけられている。関西・大阪万博が近づくにつれ、国民の関心は高まっていきそうだ。
2025年4月に開幕する大阪・関西万博のパビリオンや、万博を見据えた関西圏の再開発プロジェクトを...
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