金(ゴールド)買いシグナル、銀が急騰、原油は危うい 2025/4/14(月)井上義教【CFD予想】 #外為ドキッ

金(ゴールド)買いシグナル、銀が急騰、原油は危うい 2025/4/14(月)井上義教【CFD予想】 #外為ドキッ
 

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動画で解説

相場分析ポイント解説

CFD市場の詳細分析

金(ゴールド)

金は先週のレビューでは陰線が出たため下向きと予想されてましたが、実際には水曜日から一気に反発し、戻り高値を超える力強い動きを見せました。水準的にもチャート的にも警戒すべき高値圏にありながらも、買い方と売り方のポジションバランスから判断すると、買いポジションを取らざるを得ない状況となっています。
特筆すべき点として、MACDインジケーターがゼロラインの高いところでゴールデンクロスを形成していることが挙げられます。これは非常に強気なシグナルと見なされ、加えて短期間でダイバージェンスも形成しています。チャート分析の観点からは、明らかに買いポジションが適切と判断される状況です。

銀(シルバー)
銀も金と同様に凄まじい上昇を見せており、その勢いはチャート分析の枠を超えるほどの急騰状態にあります。この急激な値動きは、通常のチャート分析手法だけでは十分に捉えきれないほどのモメンタムを持っています。

原油
原油市場は一方的な下落トレンドというわけではなく、むしろポンド円やオージー円などの通貨ペアに連動したような値動きを示しています。全体的な方向感は定まっておらず、市場参加者には慎重な判断が求められる状況です。

株式市場との関連
CFD全体と株式市場も明確な方向感が見られない状況が続いています。これは世界経済の不確実性や地政学的リスクが高まる中で、投資家が明確な投資判断を下しづらくなっていることを反映しています。

リスク管理の重要性
このような不安定な市場環境では、「一寸先は闇」という前提でポジション管理を行うことが極めて重要です。各週の始まりには大きな値動き(ブラックマンデー的な状況)が起こりうるリスクもあり、無理なポジション取りは避けるべきでしょう。
特に自分のポジションに固執せず、損切りポイントを明確に設定し、必要な場合には迅速に実行することが不可欠です。このような不安定相場では、強引にポジションを維持することで精神的・金銭的な疲弊を招く恐れがあります。
長期的な市場参加を目指すなら、一時的な損失を受け入れ、次の機会に備えることが賢明な戦略と言えるでしょう。特に高ボラティリティ環境下では、リスク管理を最優先する姿勢が重要です。

結論
CFD市場、特に金は現在強い買いシグナルを示していますが、全体的な市場環境の不安定さを考慮すると、どのようなポジションを取る場合でも適切なリスク管理が必須です。市場の先行きが極めて不透明な状況では、ポジションサイズの調整や明確な損切りラインの設定など、防衛的な取引姿勢を維持することが推奨されます。

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井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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ここからは 金を売る際の注意点について解説します

株式・債券は紆余曲折的な動きとなっておりますが、ただ一つ堅調な動きをみせているのが金(赤い線)です。外国株式がここに来てようやく金の動きに追いついてきたという感じです。国内株式はまだまだといったところです。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)がまとめた最新データによると、中銀は2月も金購入を継続。9カ月連続の買い増しだった。

ここからは、金を売る際の注意点について解説します。

金の値段は比較的安定しており、上がるときも下がるときもじわじわと時間をかけて推移していく特徴があります。ここ20年の金価格の動向を見ても、長い期間をかけて少しずつ上昇してきたことがわかるでしょう。

「なるべく安く買いたい」という気持ちは誰にもあるものですが、金の底値を見極めることは困難です。特に、価格が上がり続けている昨今ではいつ買うべきなのか迷ってしまい、買いそびれてしまうこともあるでしょう。

1970年代のオイルショックでインフレが発生した際は、金価格が急騰したことで「金はインフレに強い」というイメージが世界的に定着しました。

前述の「有事が発生したタイミング」とも関連しますが、経済が安定しているときは金融商品である株式に投資する人が増えます。一方、経済が不安定になると現物資産である金を求める人が増えます。つまり、株価と金価格は逆相関の関係になりやすいのです。

今週は2,930ドルをレンジの上限と想定したい。だが、2月の米物価指数次第では金価格の反発圧力が高まる可能性がある。2,930ドルを完全に突破する場合は、1時間足にプロットしたフィボナッチ・エクステンションの各水準の攻防に注目したい。

短期投資とは異なり、金の長期投資では売買のタイミング以上に大切な心がけがあります。

その一つが、MOVE指数である。この指数は、米国債の先行き変動リスクを示す。MOVE指数が上昇すれば、米国債の価格が大きく上昇または下落する可能性が高まっていることを示す。直近の動きを確認すると、アメリカ大統領選挙が行われた昨年11月以来の水準付近まで上昇している。上述した米長期金利の低下を考えるならば、安全資産としての米債買いの需要が高まっている状況を示唆している(米金利が低下する可能性を示唆している)。

この米国政策金利が引き下げられるのか引き上げられるのかで金相場も大きく影響を受けます。もちろん、金利を持たない金ですから、基本的には金利引き下げが追い風になります。2022~2023年は金利引き上げの時代でした。2024年になりようやく金利引き下げが実施され、続く2025年も金利引き下げが大いに期待されていました。

持続的に物価が上がるインフレの状況になると、相対的にお金の価値が下がっていきます。その結果、インフレヘッジとして株式などの金融資産から現物資産、特に世界共通の価値を持つ金の需要が高まる傾向にあります。

ところがインフレ率がなかなか下がりきれない状況下で金利を引き下げると、逆にインフレを助長することになります。米国の金融当局はなかなか難しい運営を迫られているのが実情です。

こちらはあくまでも筆者の個人的な見解ですので、このようになる保証は、全くありません。ただ現在の世界が置かれている状況は『金にとってアゲインスト(向かい風)になる要素は少ない』と考えています。

そのため、短期投資の目的で金を買うのであれば、有事が起こって世界情勢が不安定になる前のタイミングがベストだといえるでしょう。また、金価格が急落したときや、下落が続いたあとで上昇の兆しが見えたときなども買い時です。

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