通貨ペアの連動と時間差
外国為替証拠金取引(FX)の取引手数料は無料です。なお、取引にあたっては各通貨の売付価格と買付価格には差(スプレッド)があります。スプレッドは通貨ペアごとに異なります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
FXで取引できる「通貨ペア」の数は、FX会社(FX口座)によって違いがある。一般的なFX口座では20種類ぐらいの通貨ペアを取引できるのが普通だが、中には約150種類の通貨ペアを取引できるFX口座もある。
このケースで両方の通貨ペアをロング(買い)のポジションで保有し、相場が思惑どおりに上昇する場合(両方の通貨ペアが米ドル安に振れる場合)、ひとつの通貨ペアで取引するよりも利益が増えることになります。しかし相場が予想とは反対の方向に動く(両方の通貨ペアが米ドル高に振れる)場合は、ひとつの通貨ペアで取引するよりも損失が大きくなります。
もうひとつ取引の一例をみてみましょう。 ユーロドル(EUR/USD)とポンドドル(GBP/USD)の間には、正の相関関係がよく見られます(下のチャートを参照)。つまりこれらの通貨ペアは、同じ方向に動く特性があります。
通貨ペアとは、取引を行う2ヵ国の通貨の組み合わせのことです。
外為市場では、色々な通貨ペアが取引されています。その中には正の相関関係にある通貨ペアもあれば、負の相関関係にある通貨ペアもあります。 通貨ペアの相関関係を理解できれば、外国為替(FX)の保有ポジションや変動リスクをヘッジしたりすることができます。 例えば、同じ方向に動くAとBという通貨ペアを同時に買うとします。思惑どおりに相場が動けば、利益を最大化することができます。 逆に為替の変動リスクをヘッジしたい場合は、負の相関関係にある通貨ペアをそれぞれ買い(売り)のポジションで保有することで、どちらか一方が思惑と外れても、損失を限定することができます。 通貨ペアの相関関係の強さは、取引の時間帯と量(流動性)に左右されます。外為市場の取引量が増えるのは、欧州タイムと米国タイムが重なる日本時間午後9時30分頃から翌0時までの時間帯です(冬時間は午後10時30分頃~翌1時)。 なお、外為市場は1日24時間、常に変動しています。このため相関関係も突然変化する場合があります。この変化を的確に捉えることができないと、相関関係を利用した取引で損失を被ってしまう可能性があります。
取引の一例を見てみましょう。 ユーロドル(EUR/USD)とドルスイス(USD/CHF)の間には、負の相関関係があると想定します。このケースでは、お互いの通貨ペアが反対方向に動くことになります。仮にEUR/USDが1ポイント動くと100円の損益が発生するとします。
しかし、取引できる通貨ペアの数が多ければ、その分たくさんの種類のチャートも表示できる。取引しなくても、普段はあまり目にすることがない通貨ペアのチャートを見ることで為替市場全体の流れを確認できたりと、通貨ペア数の多さがメリットになることもある。
※各通貨ペアのチャートをクリックすると、詳細画面を表示します。
今回はそうした疑問の答えとして、「そもそも通貨ペアとは何か?」「FX初心者はどの通貨ペアを選ぶのが正解か?」などについて解説していきます。
外国為替市場は通貨と通貨を交換する市場です。代表的な通貨ペアとして、ドル円やユーロドルなどがあります。そして通貨ペアの中には、ある通貨ペアと別の通貨ペアが同じ方向、または逆の方向に動く関係-いわゆる相関関係があります。 また、商品(コモディティ)の価格に連動する「資源国通貨」と呼ばれる通貨もあります。 ここでは、通貨ペアの相関とは何か?そして相関関係を用いた外国為替(FX)の取引方法について解説いたします。
このように、一時的に正の相関関係が崩れると予想される局面ではGBP/USDでロング(買い)のポジションを保有し、EUR/USDでショート(売り)のポジションを保有すれば、どちらか一方の通貨ペアを取引するよりも、多くの利益を得ることができます。
*当社は、金融先物取引業協会が算出した「為替リスク想定比率」以上となる証拠金率を通貨ペアごとに定めております。「為替リスク想定比率」とは、金融庁長官が定める方法(定量的計算モデル)を使い算出されるものです。
外国為替市場(FX)の取引で相関関係を用いる場合、まずは取引する通貨ペアが正の相関関係(同じ方向に動く関係)にあるのか?負の相関関係(逆の方向に動く関係)にあるのか?をチェックします。次にどのようなポジションを保有するのかを決めます。
豪ドル(AUD)も資源国通貨の特性を持っています。特に金の価格との間に正の相関関係が見られます。 なぜ、豪ドル(AUD)と金の価格は同じ方向に動くのか?それは、オーストラリアが金の純輸出国であるためです。つまり、オーストラリアの経済と金は密接に結びついているというわけです。 また、オーストラリアの2大輸出品目である石炭や鉄鉱石といった鉱物資源の価格も豪ドル(AUD)のトレンドに影響を与えることがあります。 豪ドル(AUD)と資源価格の相関関係を知っていれば、資源価格の上昇局面で豪ドル/米ドル(AUD/USD)のロング(買い)ポジションを保有することで、利益を得る確率が高まります。 逆に景気が後退する局面で資源価格が下落のトレンドにある場合は、豪ドル/米ドル(AUD/USD)のショート(売り)のポジションを保有することで、利益を得る確率が高まります。
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