【見通し】株式明日の戦略-連日の3桁高も上値は重い 半導体株の動向に注目

【見通し】株式明日の戦略-連日の3桁高も上値は重い 半導体株の動向に注目

15日の日経平均は続伸。終値は285円高の34267円。米国株高を好感して、寄り付きから300円を超える上昇。高く始まった後の動意は乏しく、上げ幅を広げて34400円台に乗せると上値が重くなった一方、萎んで34200円台に入ると改めての買いが入った。後場に入っても狭いレンジでのもみ合いが継続。前引けや大引けの動きがやや弱く、3桁上昇ながら安値圏で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で3兆5100億円。業種別では輸送用機器、ゴム製品、銀行などが上昇した一方、電気・ガス、空運、陸運などが下落した。1Qが大幅な増益となったラクト・ジャパンがストップ高。半面、今期の減益計画が嫌気されたヨシムラ・フード・ホールディングスが急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり799/値下がり762。トランプ大統領が自動車業界に配慮した姿勢を示したことから、トヨタ、ホンダ、SUBARUなど自動車株が大幅上昇。デンソー、アイシンなど部品株や、ブリヂストン、住友ゴムなどタイヤ株にも強い買いが入った。川崎重工、三菱重工、IHIの防衛大手3社がそろって大幅上昇。三菱UFJや三井住友など銀行株の動きが良かった。本決算や自己株取得発表などが好感されたドトール日レスが15.1%高と急騰した。

 半面、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテックなど半導体株の多くが下落。東電HDや中国電力など電力株が軒並み安となった。米国では長期金利の低下を受けて不動産株に資金が向かったが、三井不動産や三菱地所など国内不動産株は全般軟調。今期の減益見通しを提示した松屋や東宝が大きく下落した。

 日経平均は続伸。きのうと似た動きで、米国要因で高く始まった後の上値は重かった。先週に4桁の上げ下げを繰り返しただけに株価の急変動に対する懸念が拭いきれない状況ではあるが、場中の動きがさえないと底打ち感が高まってこない。

 きょうは自動車関連に買いが入ったが、きのうの上昇をけん引した半導体株は軟調であった。逆にきのう弱かった防衛関連はきょうは強く買われている。物色が日替わりとなっている上に、チャートを見ると、これらのいずれも底値圏を脱したとまでは言えない。何か相場の核となるような銘柄および業種・テーマが出てきてほしいところだ。あすはオランダのASMLホールディング、17日にはディスコと台湾のTSMCが決算を発表予定で、目先は半導体株の刺激材料が多い。半導体株が再び日本株の主役になれるか、この先の動向が注目される。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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見通し 株式明日の戦略連日の3桁高も上値は重い 半導体株の動向に注目

ダウ平均構成銘柄以外では、米政府がAI向けの国産先端半導体の国別輸出規制を検討しているとの報道を受け、エヌビディアが4.7%下落し、アドバンスト・マイクロ・デバイシズも5.2%下落しました。一方、チャールズ・シュワブ[SCHW]は、第3四半期の利益が市場予想を上回り、顧客資産が前年比27%増の9兆9,200億ドルと過去最高を記録したことを受けて、株価が6.1%上昇しました。また、小売薬局チェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]は、四半期利益が市場予想を上回り、2025年の見通しも好調であったことに加え、1,200店舗の閉鎖を含む3カ年計画を発表したことが好感され、株価は15.8%上昇しました。

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