【見通し】NY株見通し-ハイテク株を中心軟調か 経済指標は3月小売売上高など

今晩は軟調か。昨日は大手金融機関の好決算を受けて上昇してスタートしたものの、前日までに2日続伸したことや、貿易戦争の先行き不透明感などで反落し、主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。引け後の動きではエヌビディアが時間外で6%超下落。米政府が性能を落としたAI用グラフィックプロセッサー「H20」の中国向け輸出を禁止したことに関連して55億ドルの費用を計上すると発表したことが嫌気された。
今晩の取引ではエヌビディアの大幅安が見込まれ、ハイテク株を中心に軟調な展開か。昨日は中国が国内航空会社に対して追加のボーイング期の納入禁止を指示するなど、米中貿易戦争の影響が個別企業に及んでおり、引き続き米中貿易戦争激化による企業業績悪化懸念が相場の重しとなりそうだ。経済指標では3月小売売上高、3月鉱工業生産が発表予定で、足もとの消費や景気動向にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは3月小売売上高、3月鉱工業生産のほか、MBA住宅ローン申請指数、4月NAHB住宅市場指数、EIA週間原油在庫、米20年債入札など。企業決算は寄り前にトラベラーズ、プロロジス、アボット・ラボラトリーズ、引け後にCSXなどが発表予定。(執筆:4月16日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY株見通し-ハイテク株を中心軟調か 経済指標は3月小売売上高など
見通し NY株見通しハイテク株を中心軟調か 経済指標は3月小売売上高など
将来の先行きリスクを意識し、今回の四半期決算で各大手銀行がこぞって弱気のガイダンス(将来の見通し)を示す場合は、金融セクターを中心にリスク回避の展開となる可能性がある。
今週14日に3月の小売売上高が発表される。市場予想は前月と同じく0.4%減となっている。一方、自動車を除いたコア指数は0.4%減と前月の0.1%減からさらに低下する見通しとなっている。小売売上高が予想以上に低下する場合は、景気の先行きリスクに対する懸念が高まることで米国株の下落要因となろう。
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