ドル円、141円台へ下落の可能性も…米3月小売売上高が良くても上値は限定的？（今夜のFX予想）2025/4/16 #外為ドキッ

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　宇栄原　宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

最新のマーケット情報まとめ

現状分析

ドル円相場は方向感のない展開が続いている
レンジ相場：下値142円付近、上値144円20銭付近（約2.2円のレンジ）
ただ、現在は143円を割り込み、下値を探る展開
本日は142円割れを試す可能性もある

上値が重たい要因

・米中貿易摩擦の激化
中国がアメリカの145%関税に対する報復として、ボーイング機の追加発注を受けないよう国内航空会社に指示
トランプ大統領は「ボールは中国側にある」と強気姿勢
両国が強硬姿勢を崩さず、終わりが見えない状況

・日米会談（4/16〜18）
日本側の目標は完全な関税撤廃（相互関税24%、自動車・鉄・アルミニウム25%関税）

・トランプ大統領の発言
「インフレは下がっている、あらゆる製品の価格は下がっていく見込み」

本日の注目ポイント
21時30分：米3月小売売上高
26時30分：パウエル議長（米FRB議長）講演

結論
現状のドル円相場は上値が重たい展開が続いており、今夜発表される米3月小売売上高の結果次第では142円を割り込み、141円台半ばまで下落する可能性がある。基本的にはレンジ相場での取引を意識しつつ、特に小売売上高の発表時と米FRB議長講演、および日米会談の結果に注目すべき。今後の米中貿易摩擦の動向も為替相場に影響を与える要因となる。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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