備蓄米放出も 価格なぜ下がらない
コメの価格高騰が消費者に与える影響について、どう思いますか?
そうすると、『備蓄米が出ているのになかなかコメが出てこない』となると、『コメを集めておかないと不安』だという不安感を関係者が持つことになれば、流通段階の価格がさらに高くなっていくというようなシナリオも考えられます。結果として私たちがスーパーで買うコメも価格が上がってしまうシナリオも考えられます」
「(スーパーでの平均価格が2068円という)1年前の4月の値段を見たら、本当にあの時に戻ってほしいと思うんですけれども、まずは供給量を増やす上でも、農家の皆さんが安心して作れる状況を作らないといけないですよね」
「私たちがスーパーなどで買うコメの値段に話を戻します。値段が高く、備蓄米が放出されたら安くなるだろう、それを待って買おうと思っていた人もいるでしょう。それなのに、備蓄米が放出されたのに値段が下がらない。なぜなのでしょうか?」
「一方で三輪さんは『業者にはコメ不足の不安感があり、備蓄米も取引が高値になっている。今後の放出は価格を下げるためのものだと政府が明確に打ち出し、例えば入札時の1社あたりの上限量を決める、取引の上限価格を設けることも検討すべきだ』と指摘します」
備蓄米が放出されたものの、コメの価格が一向に下がりません。スーパーでの平均価格は史上最高値を更新し続け、1年前の約2倍になりました。背景には何があるのでしょうか。政府は7月まで毎月放出予定ですが、今後の価格の見通しを専門家に聞きました。
山下氏はこの癒着を「農政トライアングル」と呼び、国民生活を脅かすコメ不足と価格高騰を「ひとえに政策の失敗」と批判する。
市場のコメ不足と価格高騰について、農水省が「流通の滞留」を主因とする根拠には、メディアでもさかんに報道された「消えた21万トンのコメ」の存在がある。ちなみにコメ21万トンとは、茶わん32億杯分に相当する量だ。
「最近みんなが感じるギモンです。備蓄米が放出され、『待ってました!』とスーパーに並び始めたはずですが、実感はどうですか?」
「消費者がこれなら買える、と思う価格がありますよね。一方で生産者である農家の皆さんにとっても、これなら農業をやっていけると納得できる適正な価格になっていけばいいと思います」
「確かに農水省も『備蓄米の流通量がさらに増えてくれば、店頭価格にも反映されていくとみている』と説明しています。そのため政府は今後も7月にかけて備蓄米の放出を続ける予定です」
去年から「スーパーの棚にコメがない」「コメの値段が高すぎる」という声が多くなっています。夏には「令和の米騒動」とも言われましたが、今も品薄、高値が続いています。政府はようやく「備蓄米」を売りに出すことにしました。どうしてこんなことになったのでしょうか。
そうなると、小売価格は下がるか、どちらかというと横ばい、若干下落する程度になるんじゃないかと思います。 流通段階で起きている価格の高騰が小売価格に移るのをなんとか防ぐことが一番の成功シナリオではないかなと思っています。
コメ価格、14週連続で値上がり…備蓄米は? 飲食店の苦悩「ライス有料に」
備蓄米が放出されたとしても、結局米の価格は上がる可能性もあるようです。
コメント