
今晩はもみ合いか。昨日はエヌビディアが大幅安のなりハイテク株の下落を主導したほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が関税による景気やインフレへの影響に懸念を示し、利下げ期待が後退したことでダウ平均が699.57ドル安(-1.73%)、S&P500が2.24%安、ナスダック総合が3.07%安と、主要3指数がそろって大幅続落した。週初来ではダウ平均が1.35%安、S&P500が1.63%安、ナスダック総合が2.50%安となった。
今晩は、翌金曜日がグッドフライデーの祝日で株式市場が休場となることで、3連休前の取引となる。3連休中のトランプ関税や貿易摩擦関係のニュースへの警戒感から積極的な取引は控えられそうだ。3月住宅着工件数などの経済指標やアメリカン・エキスプレス、ユナイテッドヘルスなどの決算をにらんだ神経質な展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは3月住宅着工件数、新規失業保険申請件数など。企業決算は寄り前にアメリカン・エキスプレス、ユナイテッドヘルス、チャールズ・シュワブ、引け後にネットフリックスなどが発表予定。(執筆:4月17日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY株見通しー3連休を控え もみ合いか
17日の米国長期債相場はもみ合い。米クリーブランド連銀のハマック総裁が「インフレの問題がまだある」との見方を伝えたこと、米12月住宅着工件数や12月鉱工業生が予想を上回ったことから、長期金利は下げ渋った。なお、米議会予算局(CBO)はトランプ減税が今年末に予定通り失効し、税率がより高い水準に戻ることを前提にした場合、2025年度の米財政赤字は1兆8650億ドルになるとの見通しを示した。ただ、減税が延長された場合、現在36兆ドルの米債務総額は10年間で4兆ドル増加する可能性があると指摘している。イールドカーブはフラットニング気配で推移。CMEのFedWatchツールによると、17日時点で3月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.25-4.50%となる確率は72%程度。5月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.25-4.50%となる確率は55%程度。10年債利回りは4.619%近辺で取引を開始し、一時4.566%近辺まで低下したが、米国市場の後半にかけて4.623%近辺まで反発し、取引終了時点にかけて4.619%近辺で推移。イールドカーブはフラットニング。2年−10年は34.10bp近辺、2−30年は57.30bp近辺で引けた。2年債利回りは4.28%(前日比:+4bp)、10年債利回りは4.62%(前日比+1bp)、30年債利回りは、4.85%(前日比:0bp)で取引を終えた。
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