
参考レート 161.74円 4/18 1:54
パラボリック 158.99円(実勢レートが上回れば買い・下回れば売り示唆)
移動平均線・MA(各レベルで短期が長期を上回れば買い・下回れば売り示唆)
5日移動平均線 162.07円(前営業日162.08円)
21日移動平均線 161.84円(前営業日161.86円)
90日移動平均線 161.01円(前営業日160.99円)
200日移動平均線 161.76円(前営業日161.82円)
RSI[相体力指数・14日]
51.61% (売られすぎ目安30%・買われすぎ目安70%)
ボリンジャーバンド(買われすぎ・売られすぎ水準目安 周期20日)
2σシグマ[標準偏差]上限 163.17円
2σシグマ[標準偏差]下限 160.54円
MACD指数平滑移動平均・収束拡散指標
MACD[12、26] 0.30 vs 0.39 MACDシグナル[かい離幅-0.09]
(MACDがシグナルを上回れば買い・下回れば売り示唆。かい離幅も反発・反落の目安)
注;テクニカル指標の解釈の説明は一般例のひとつで、同一の指標でも上記以外に様々な判断基準があります。
(越後)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル分析手法「柴田罫線」の第一人者
1949年、長崎市生まれ。長崎大学経済学部卒業、九州大学大学院経済学博士課程修了。流通関連会社勤務後、独立。テクニカル分析手法「柴田罫線」の第一人者。『月刊宝島』の推奨銘柄的中率ランキング上位の常連。現在は(株)オルタナレッジで柴田罫線のアドバイザーとして活躍中。
今回CPI発表をきっかけとした米金利急騰のなかで、ユーロ/米ドルは年初来のユーロ安値・米ドル高値を更新、1.15米ドルの大台を大きく割り込んできました。米ドル/円と異なり、新たなユーロ安・米ドル高圏に突入したことで、テクニカルにはどこまで米ドル高が進むか模索する局面に入ったと言えるでしょう。
トリガー要因: このシナリオの背景にはいくつかの好材料が想定されます。まず米インフレ指標の鈍化継続やECB高官によるハト派発言などで主要中銀の緩和的スタンスが再確認されれば、市場に安心感が広がりそうです。例として、13日発表の米生産者物価指数(PPI)などでインフレ抑制傾向が示され、来週のFOMCで利下げ観測が高まるような場合、株価上昇・リスクオンで円安が進む可能性があります。またウクライナ停戦交渉の具体的進展や、米中通商協議に関する前向きな報道が出ることもリスクオン材料です。これらが重なれば安全通貨の円は売られやすくなり、投機筋の円ショート積み増しによる自己強化的な円安トレンドが続くでしょう。テクニカルにも162円台のレジスタンスを突破すれば上昇に弾みがつき、買い遅れた投資家の追随買いやストップロスの誘発で一段高となるシナリオです。
移動平均線とは、過去の終値の平均値を各日付ごとに出して、それを線でつないだもので、トレンドの方向感や強さ、あるいは節目レートを見るための指標として用いられる、ユーロ円FXでも最も基本的なテクニカル指標です。
留意点: レンジシナリオとはいえ、ボラティリティは平時より高い点に注意が必要です。仮に160~162円のレンジ内でも、その中で1円以上上下する変動は起こり得ます。特に発言やニュースヘッドラインで瞬間的に振れる場面はあるでしょう。ただ、大局的には方向感に欠け、「結局この二日間は行って来いだった」という結果も十分あり得ます。この場合、短期的にはオシレーター系指標の過熱感解消が進み、次のトレンドに備える展開ともなります。レンジが長引くほどエネルギーが蓄積され、その後のブレイク時に大きく動く可能性もあるため、参加者は飽和状態のテクニカルサインや出来高の推移を注視しつつ、レンジ離脱の兆しを探ることになるでしょう。
・「CPIショック」を受け、ユーロ/米ドルは年初来安値更新、テクニカルにユーロ安・米ドル高を模索しやすい。このため対ユーロでの米ドル高がどこで一巡するかも、全体の米ドル高一段落の目安か。
留意点: ユーロ円が下落トレンドに転じた場合、158円台(21日線付近)や156円台半ば(過去厚い買いが並んだ水準)で下げ止まるかが焦点です (ユーロ/円見通し(為替/FX ニュース):ユーロ円は円安で159円台前半|欧州の軍備をめぐる要人発言が影響か(2025年3月5日) |OANDAマーケットニュース)。これらのサポートを明確に割り込むとテクニカル的には売り圧力がさらに高まり得ます。ただし、急落局面では日銀のレートチェックや当局姿勢にも市場の視線が集まります。特に155円を大きく割り込むような急激な円高が進むと、日本当局から何らかの牽制発言が出る可能性もあり、下値追いにも限界があるかもしれません。従って弱気シナリオでは155~156円を下限目処としつつ、戻り局面では160円近辺が新たなレジスタンスに転換する展開を想定しています。
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