客悲鳴 ガソリン最高値も補助ゼロ
資源エネルギー庁は16日、ガソリン価格を抑えるために支給している補助金を17日から23日までゼロ円にすると発表した。補助金なしは制度開始以来初めて。原油安と円高進行を背景に、小売価格の値下がりが見込まれるためだ。3年にわたる補助金制度にも出口が見えかけたが、足元で新たな価格抑制策の議論が浮上。補助金からの完全脱却にはなお時間を要しそうだ。
「高いよ、助けて」レギュラーガソリン“1L186.5円”過去最高値でも17日から補助金ゼロに 専門家「GWには価格下がる見通し」
レギュラーガソリンの小売価格が過去最高値に並んだ。 その一方で、補助金は17日からゼロ円になる。ゴールデンウィークのガソリン価格はどうなるのか、現場を緊急取材した。 記者リポート: 東京・足立区のガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンの価格は現金払いで180円となっています。 17日、東京・足立区の西綾瀬サービスステーションにガソリンを入れに来たお客さんはこう話す。 50代: (週)1〜2回来る。1カ月で5万円ぐらい。高いよ、助けて。ゴールデンウィークは(車で)行けないね。ゴールデンウィークは自転車で散歩だよ。 ガソリン価格への不安の声が多く聞かれた。 50代: 結局入れざるを得ないから、もうどうしようもない。 60代: 高いです。車を燃費いいのに替えたのに、全然チャラじゃないです。 学生(20代): どこまで高くなるんだろうって思います。犬を飼ってるから一緒にお出かけするってなると車を使うことが多いので、ちょっと遠くに行きづらい。 価格について、店長は先が読めないという。 田中商事(株)三枝直樹店長: トランプ関税で(原油価格が)下がったり、1日1日で状況が変わるので、そこが難しいです。 2022年に導入されたガソリンの補助金で、現在1Lあたりのレギュラーガソリン価格が約185円程度になるように調整されている。 16日、資源エネルギー庁はレギュラーガソリンの全国平均小売り価格について、先週より20銭高い、1Lあたり186円50銭だったと発表。値上がりは3週連続で、2023年9月に記録した最高値に並んだ。 ガソリンの値上がりが続く一方で、来週のガソリン平均価格が補助金の基準額である185円を下回る見通しのため、補助金が17日から初めてゼロ円になった。
ガソリン価格の高騰を抑える政府の補助金の支給額が、17日からゼロ円になることが分かった。2022年1月の制度開始以来、初めてとなる。補助金は小売価格が1リットルあたり185円を上回った際に支給される。原油安や円高による価格の低下を反映する。
政府は2022年1月から、石油元売り各社に補助金を出し、ガソリンスタンドへの卸売価格から差し引く仕組みで価格を抑えてきた。今年に入り、原油価格が落ち着いたことなどを受け、政府は補助額を段階的に引き下げ、10月にはゼロにする方針だ。
ガソリン補助金は国が石油元売りに支給する。資源エネルギー庁は原油安や円高で21日時点の全国平均の小売価格が185円を切ると想定しており、17日から補助金の支...
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