カシオ「非創業家社長」が退任へ

時計大手のカシオ計算機が、社長を交代させる方針を固めた。近日中に社長交代会見が開かれ、6月の株主総会で正式決定となる見込みだ。

カシオは代々、創業家の樫尾家の人物が社長を務めてきた。だが、2023年に初の「非創業家」出身の増田裕一氏が代表取締役社長兼最高経営責任者（CEO）に就任。増田氏は昨年度に600名を超える人員削減に踏み切った他、電子辞書の新規開発中止を決めるなど、カシオの構造改革を推進してきた。だが、わずか2年での降板となる。

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カシオ計算機は21日、高野晋取締役常務執行役員兼最高財務責任者（CFO、64）が社長に昇格する人事を固めた。6月に開く定時株主総会後に就任する。樫尾和宏会長は留任する。増田裕一社長兼最高経営責任者（CEO、70）は創業家以外で初の社長だったが2年で交代する。