「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
現在の状況
ドル円は140円を割れを試す展開
下落後のターゲット分析
・第一のターゲット: 139円50銭
昨年9月以来の安値レベル
心理的な節目でもあり、ここを割ると損切り売りが増加する可能性
・第二のターゲット: 137-138円ゾーン
過去にレジスタンス/サポートとして機能した水準
139円50銭を終値ベースで割ると、下値圧力が強まる可能性
下落の主な要因
・パウエルFRB議長の解任リスク
トランプ大統領が再びソーシャルメディアで利下げを要求
FRBの独立性への懸念が強まり、ドル売りの要因に
・米中貿易摩擦の激化
中国政府が米責任者などに対し制裁を科すことを決定
制裁の具体的内容は不明だが、米中関係悪化によるリスク回避の動きが強まる可能性
・日米財務相会談への警戒
4月24日の日米財務相会談は現在も調整中で確定していない
円安是正についての協議があるかどうかは不明
具体的な内容については「市場の憶測を招き、不測の影響を及ぼす恐れがある」
今後の注目ポイント
本日のFRBメンバーの発言
現在市場は5月のFOMCでの金利据え置きを予想
トランプ大統領の要求にFRBが応じれば、独立性喪失の懸念からドル安が進む可能性
結論
ドル円相場は140円割れ目前の状況で、複数の下落要因(パウエルFRB議長解任リスク、米中貿易摩擦激化、日米財務相会談への警戒)が重なっている。140円を割り込んだ場合、次のターゲットは139円50銭、さらには137-138円ゾーンとなる。市場はFRBメンバーの発言に注目しており、金融政策の方向性や米中関係の進展によって相場が大きく動く可能性がある。
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『最新のドル/円相場を解説』
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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ドル円 ついに140円割れ次の下値ターゲットは米国の信認低下でドル売り継続か 今夜のFX予想
結論ドル円相場は140円割れ目前の状況で、複数の下落要因(パウエルFRB議長解任リスク、米中貿易摩擦激化、日米財務相会談への警戒)が重なっている。140円を割り込んだ場合、次のターゲットは139円50銭、さらには137-138円ゾーンとなる。市場はFRBメンバーの発言に注目しており、金融政策の方向性や米中関係の進展によって相場が大きく動く可能性がある。
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