万博ネパール館 未払いで工事停止

万博協会には、開館遅延の理由や今後の見通しを積極的に情報開示することによって、主催者としての信頼性を保つ努力も必要です。

大阪・関西万博開幕から10日が経過した現在もネパールのパビリオンが開館しておらず、その背景には建設会社への未払いによる工事の完全停止があることが明らかになりました。

国際協力と文化交流の場である万博の成功のためには、参加国と主催国が連携し、現実的な課題に向き合う姿勢が求められています。

大阪・関西万博が開幕してから10日が経過しましたが、いまだ開館していないネパールのパビリオンについて、建設会社に工事費用の一部が支払われず、工事が完全に止まっていることが複数の関係者への取材で分かりました。

また、観客にとっても「開館していないパビリオン」が目立つことは万博全体の印象に影響を与えかねず、来場者の満足度を左右する重要な要素です。

国際イベントである万博において、参加国が抱える財政的問題は主催国としても無視できない課題です。

大阪・関西万博の運営、どのように評価しますか？

今回、ネパール側が建設会社への工事費を支払えず、今年1月から工事が完全に中断されたという事態は、万博の準備における財政的リスクの現れとも言えます。

万博協会は支払い期日の延長要請にも対応していたものの、実際の支払いが実行されなかったことで、工事再開の見通しは立っていない状況です。