33,700~33,800円付近が週足のサポート?【外為マーケットビュー】
配信期間:公開日から2週間
※原則隔週の配信となります。次回配信は5月6日 (予定)
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
動画の要約
日経平均株価の見通し
アメリカの株式市場は大きく下落していますが、日経平均は底打ちの可能性が高いと見られています
4月7日に付けた30,792円で長い下ヒゲがあり、一旦底打ちした可能性が極めて高いです
昨年8月の31,156円と昨年10月の30,551円という水準で、大きな底を形成している可能性があります
中期トレンド自体はまだ弱く、株価が戻ったところで売られやすい状況が続いています
37,200円という抵抗線があり、37,500~37,600円をしっかり超えない限り、中期トレンドは変わりません
押し目買いが有効な相場展開となっており、33,700~33,800円付近が週足のサポートとなっています
33,000円前後が強いサポートラインとなっており、これを下回ると32,000~34,000円のレンジ内での揉み合いに入る可能性があります
S&P500指数の動向
昨日は反落し、下値を試す展開となっています
週足は大陰線の形状となっており、先週は高いところから始まって安値圏で終わっています
5,000ポイント付近が重要なサポートラインとなっており、これを大きく下回らない限り下値余地は限られています
先々週の大陽線で底打ちしている可能性もあります
月足の抵抗となる2022年からのサポートラインが4,700台にあり、これを下回らない限りは底打ちの可能性が残ります
今年2月に付けた6,147ポイントが大きな天井と見られ、戻り天井を試す動きが強まる可能性があります
5,600前後が大きな壁になるとされています
金相場(対円)の動向
金はリスク逃避先として使われており、ニューヨーク市場でも非常に強い動きを示しています
強いレジスタンスポイントを次々に上抜け、若干オーバーシュートしている感はあるものの、トレンドは全く崩れていません
値頃感で売れない状況が続いており、上値追いの可能性が続いています
14,150~14,200円が大きなサポートとなっており、現在は15,400~15,500円付近で推移しています
14,700~14,800円までの下落は調整下げの範囲内と見られますが、14,800円を下回って終わった場合は下落リスクが高まります
15,300円を割れると流れが変わる可能性がありますが、15,300円付近は買いとなり、16,000円を超える可能性もあります
短期的なトレンドは21日移動平均線がサポートとなる14,800~14,900円を下回ると変化する可能性があります
結論
株式市場は不安定さを増していますが、日経平均は底打ちの可能性を示しており、押し目買いの機会が出てくるでしょう
金相場は上昇トレンドが継続し、さらなる高値更新の可能性も否定できません
世界経済の不透明感が増す中、リスク資産と安全資産の適切な配分が投資家にとって重要な戦略となりそうです

川合美智子氏
外国為替ストラテジスト
旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より、テクニカル分析の第一人者、若林栄四氏の下でテクニカル分析を研究、習得する。同行退職後、1998年まで在日米銀などでカスタマー・ディーラーや外国為替ストラテジスト、資金為替部長を歴任。現在は外国為替ストラテジストとして、テクニカル分析に基づく為替相場レポートを発信中。各種メディアへの出演も多数。
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