RSIオーバートレードを防ぐ順張り活用法
RSIの買われすぎ、売られすぎ水準をトレンド転換の逆張りに利用する際、相場状況を見極めることが重要です。
RSIは実際の価格よりも先行して、天井や底をつける性質があります。そのためRSIが天井や底をつけた場合は、相場も反転するか、それに近い大きな反発が間もなく起こるサインと考えることができるのです。
RSIは0%から100%の数値で「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する、初心者でも比較的使いやすい指標ですが、大きなトレンドがあるときは機能しにくいという弱点があります。この弱点をカバーするために、RSIを単独で使うのではなく、トレンドの読み取りを得意とする移動平均線を組み合わせることで、予測の精度を上げる方法があります。
その後は、トレンド系の代表的な指標であるMACDや、オシレーター系の代表的な指標であるRSIなどへと進んでいき、少しずつ色々なテクニカル分析を試して自分に合うものを見つけていくとよいでしょう。
ダイバージェンスが発生すると、トレンドが転換する可能性は高くなるため、RSIの数値だけでエントリーするより効果的です。
反対に、上昇トレンドの最中にローソク足の高値が切り上がっているにもかかわらず、RSIの高値が切り下がる動きがあれば、下降トレンドに転換することが予想されるため、売りエントリーが有効になります。
したがってRSIの買われすぎ、売られすぎ水準を使った逆張りエントリーが機能しやすいのです。
順張りスイングトレードの実践的な戦略が具体的に述べられています。移動平均線やMACD、RSIなど、順張りで活用される主要なテクニカル指標の使い方が詳細に説明されています。トレンドの発生を見極めるタイミングや、エントリーとエグジットのポイントを判断する方法が実際のチャート例を用いて解説されており、読者は具体的なイメージを持ちながら学ぶことができます。
RSIについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
とはいえ、単純に買われ過ぎ・売られ過ぎゾーンに入ったときに逆張りでトレードしたからといって必ずしも成功するとは限りません。RSIは強いトレンドが継続しているような相場では「ダマシ」になることもあり、その場合は損失を被るリスクもあるので注意が必要です。ダマシを回避するテクニックは、後ほど詳しく解説します。
RSIの真ん中にあたる50%ラインを基準に考え、これを下から上に抜ければ上昇トレンドが継続しやすい、上から下に抜ければ下降トレンドが継続しやすいと見ることができます。画像1の赤色で示した箇所は50%ラインを下から上抜いた場面、水色は下抜いた場面です。いずれもその方向への順張りが成功した格好となっています。
RSIの買われすぎ、売られすぎを使ったトレード手法の基本は以下の通りです。
RSIは、米国のトレーダーでありテクニカルアナリストでもあるJ・ウエルズ・ワイルダー・ジュニア氏が考案した指標で、1978年に著書『New Concepts in Technical Trading Systems』にて発表されました。同書は日本語にも訳され『ワイルダーのテクニカル分析入門』というタイトルでパンローリング社から出版されています。ちなみにRSIとは、「 Relative Strength Index」の頭文字を取った呼び方です。
RSIはレンジ相場において有効で、買われすぎの相場なら売りを考え、売られすぎの相場なら買いを考えれば利益を出せるという手法です。
RSIの買われすぎ、売られ過ぎが有効に機能する相場として、「レンジ相場」と「トレンドの終了局面」が挙げられます。
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