
東京市場は大幅高か。米国株は上昇。ダウ平均は1016ドル高の39186ドルと値幅を伴った上げとなった。ベッセント財務長官が米中貿易戦争の緩和の可能性に言及。前日の大幅安に対する買い戻しが入り、全面高の展開となった。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて565円高の34845円、ドル建てが665円高の34945円で取引を終えた。
米国の引け後には、トランプ大統領が記者団の質問に答える形で、パウエルFRB議長を解任するつもりはないとの見解を示した。これを受けて為替市場ではドルが買われており、ドル円は足元142円90銭近辺で推移している。また、決算を発表したテスラは、売上高が市場予想を下回ったものの、時間外では大きく上昇している。
好材料が出てきて米国株が大きく上昇し、円高にも一服感が出てきたことから、日本株は大きく水準を切り上げると予想する。円高局面で嫌われていた外需株が上昇を先導するだろう。トランプ大統領がFRB議長の解任に否定的な見方を示したことは、グローバル株式市場にとってポジティブな話。本日の米国株も上昇が期待できる中、場中は上を試しやすい地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは34700円-35400円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
さまざまな見通しが入れ替わり立ち替わり現れるはずです
今週も激しい乱高下が続きそうですが、14日(金)の米国株は米国政府機関の閉鎖を回避するつなぎ予算が米国議会両院で可決されたことやカナダのマーク・カーニー新首相がトランプ大統領と数日中に会談する見通しといった報道もあり、ハイテク株を中心に急速に自律反発。
総じて、この解任の可能性を払拭できない中で市場は、FRBの独立性への侵害、ひいては経済・金融市場の安定性に対するリスクと捉え、市場のボラティリティを高める要因となっています。 クラウディア・サーム氏は、議長の解任がもたらす経済的混乱と市場の不安定化を強く懸念。過去の事例や現在の経済状況を踏まえて、大統領が慎重な判断を下すことを期待する一方で、大統領の真意がいまだ不透明であり、この不確実性のあまりにも高い中では、さまざまな見通しが入れ替わり立ち替わり現れることで市場の織り込みは安定せず、今後、かなりのボラティリティが続くことを覚悟しておいたほうが良い、との見解を示しています。
[クラウディア・サーム] ええ、今の状況ではあらゆる可能性がテーブルの上にあると言えます。そこが現在の大きな問題でもあります。貿易政策から財政政策、移民政策に至るまで、大きな変化が同時に進行しているなかで、もしFRBの独立性までもが揺らぐとなると、将来を見通そうとする金融市場にとっては極めて困難な状況になります。市場は未来を予測し、それを織り込んで価格を形成しようとしますが、今は不確実性があまりにも多すぎます。正直なところ、今後しばらくはかなりのボラティリティが続くことを覚悟しておいたほうが良いでしょう。さまざまな見通しが入れ替わり立ち替わり現れるはずです。この不確実性が解消されるまでは、そうした状況が続くと思います。そして、今まさに大統領にはこの不確実性を少しでも取り除ける立場にあるということも、忘れてはならないポイントだと思います。
同社の音声アシスタント「Siri(シリ)」のAI機能の改良が2026年までずれ込む見通しであることも、株安に拍車をかけました。
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