世界成長率2.8%に下方修正 IMF

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世界成長率2.8%に下方修正 IMF
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 世界成長率2.8%に下方修正 IMF

世界成長率28に下方修正 IMF

もっとも、今回発表した見通しでは、こうしたベースラインに加え、上振れ・下振れの可能性にも言及しており、米国を含めた世界経済のリスクは下振れにより傾いていると指摘している。IMFは具体的なリスクシナリオとして、次の条件下で試算している。

IMFは今回の見通しで、世界的な景気後退を回避しつつ、ディスインフレ(物価上昇率の低下)が進み、ほとんどの国のインフレ率が中央銀行の目標値に近い水準で推移していると評価した。IMFのピエール・オリビエ・グランシャ主任エコノミストは「2022年第3四半期(7~9月)に前年比9.4%とピークに達した世界のインフレ率は、2025年末には3.5%まで低下するだろう」と述べ、需給両面のショック解消や労働供給の改善がインフレ率の低下に寄与したと説明した。他方で、サービス価格は新型コロナウイルス流行前の水準のほぼ2倍の水準で高止まりしており、一部の新興国ではインフレ圧力の再燃が懸念される。

IMFは今後の見通しについて、気候、衛生、地政学的緊張を要因とする供給寸断が世界で日常化しつつあり、下振れリスクが高まっていると指摘する。また、政策の不確実性が高まる中、貿易や産業に関する望ましくない政策転換が生産高を大幅に引き下げる可能性があると懸念を示した。特に2025年半ば以降、米国による一律10%の追加関税の導入や、米国・中国・EU間での追加関税の応酬が起こるシナリオでは、GDPは2026年までに0.3%押し下げられ、世界の輸出入もベースライン比で4%減少する。サービスの物価上昇率は依然として高く、IMFは政策立案者に対し、これらの下振れリスクへの対処として、金融緩和、財政健全化、成長促進改革の三重の政策転換の重要性を示した。世界経済成長率の5年先の見通しは3.1%とし、構造改革が強力に推進されない限り、生産高の伸びは中期的に弱いままであると予測する。

【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は22日、2025年の世界全体の実質成長率を2.8%とする最新の世界経済見通しを公表した。トランプ米政権の関税強化や貿易摩擦激化などの影響を踏まえ、1月時点から0.5ポイント下方修正した。大半の国で引き下げており、日本も0.5ポイント下げて0.6%とした。

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