社外取締役 タレントらに白羽の矢
社外取締役を任せられる女性を探す際、できれば経験者で実績を持つ方を選任したいと多くの企業が考えるでしょう。ただそうなると、前述したように人気の高い女性人材の取り合いになり、社外取締役探しが困難を極めます。
仮に役員候補の女性が社内にいるとして、自身が昇進するまで女性役員が不在なのは、実際に実現するのかも含めて不安が大きいでしょう。そのため、社外取締役であったとしても、女性を経営上重要なポジションに配置することは社内の女性活躍推進のためにも重要だといえます。
本来、社外取締役に期待されている役割は、外部視点でもって企業経営の監督を果たすことです。言い換えると、すべての株主の共同利益を代弁する立場ともいえるでしょう。そうなると、社外取締役には企業価値の向上や株主の不利益が生じないよう、企業経営に対してしっかりと意見を述べることが求められますが、数合わせで選任された方には難しいといえます。
この項目では、社外取締役に女性を登用するメリット・デメリットを確認していきましょう。
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ダイヤモンド編集部は社外取「全10169人」を対象に、報酬額ランキング(社外取締役・報酬ランキング【上位5000人の実名】と同【下位5100人の実名】参照)を作成したが、福島氏は1万0169人中24位にランクインしている。
ですが、知名度や実績が豊富だからといって、必ずしも自社の社外取締役にふさわしい貢献ができるとは限りません。自社のフェーズや業務内容、社内役員のスキルなど、会社ごとに社外取締役に求められる役割は異なるため、実績や知名度だけで判断するとミスマッチを起こしてしまいます。
女性で社外取締役ができる人を探しているものの、なかなか自社に合う人材がおらず、候補者探しが難航している企業は少なくないかもしれません。
外部からの強い要請があるのはわかっていても、形だけ取り繕うために女性を役員に選任するくらいであれば、本業で結果を出してマイナス評価を回避すればよいと考える企業は少なくないかもしれません。しかし、いつまでも先延ばしするわけにはいかないですし、悪い面ばかりに注意が向いてしまって、女性社外取締役を選任するメリットを見逃している可能性もあります。
近年は、女性著名人を社外取締役として招き入れる企業も少なくないですが、本来期待される役割での貢献があまり期待できない分、株主にマイナスの印象を持たれてしまうことは免れないでしょう。
社外取締役に女性を登用するにあたって、気を付けたいのはやはり数合わせ目的の選任でしょう。
同じ目線を持つ働き盛りの女性を社外取締役に選任すれば、現実に即したアプローチが可能となります。
潜在層の候補はライバルが少ない分、丁寧なアプローチが可能であるため、ミスマッチの人材を社外取締役に選任してしまうリスクを抑えられるでしょう。
なので、もし「この方に社外取締役をやってほしい」と考える女性人材がいる場合は、早い時期からアプローチを行いましょう。
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