現在は京浜東北線のみが停車し 上野東京ラインは川口駅を通過する
これに対して湘南新宿ラインは、今のところ新宿方面へ乗り換えなしで行けるという利点しかない。費用がかかり、工期が延びたとしても、川口市は上野東京ラインの停車を希望しているようだ。
市は代替路線の確保や街中の活性化を目指し、JR側に中距離電車の停車を要望し続けてきた。湘南新宿ラインの停車も検討されたが、運行本数が多い上野東京ラインが選ばれたという。
先述の通り、川口駅は西側から湘南新宿ライン、上野東京ラインの順に並んでいる。
なぜ川口駅に上野東京ラインが止まることに決まったのか? 今後、東京通勤圏の他の駅にも同様の動きが出てくるのだろうか? これまでの経緯や、「中距離電車」の特徴から紐解いていく。
川口市とJR東日本大宮支社は24日、JR川口駅に中距離電車の上野東京ラインが停車するホームなどを整備するための基本協定を締結した。整備が完了し、停車が始まるのは2037年以降になる見通しだ。総事業費は400億円以上となる見込みで、市が大部分を負担する方針。
現在は京浜東北線のみが停車し、上野東京ラインは川口駅を通過する。遠くない将来に川口駅の利便性が格段に向上するということで、今年2月に計画が発表された時は大きな反響を呼んだ。上野東京ラインの停車により、川口駅や周辺地域の評価は高まっていくだろう。
川口駅には京浜東北線、上野東京ライン(東北本線)、湘南新宿ライン(東北本線貨物支線)の線路が走っている。それぞれが複線であることから、合計で6本の線路がある。
川口市の改良計画によると、湘南新宿ラインと上野東京ラインの下り線の線路を移設して、上野東京ラインの複線の間に新たなプラットホームを設置するという。これに伴って西口ビルは撤去される。
将来性も見込まれた。上野東京ラインは2031年度、「羽田空港アクセス線(仮称)」が分岐、直通する予定となっており、川口駅から羽田空港アクセスへのダイレクトアクセスが可能となる。
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