【見通し】NY為替見通し=ドル円、4月米消費者態度指数の1年先のインフレ期待に要注目か

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【見通し】NY為替見通し=ドル円、4月米消費者態度指数の1年先のインフレ期待に要注目か

本日のNY為替市場のドル円は、4月米消費者態度指数確報値で、関税スタグフレーションへの警戒感がさらに高まっているのか否かを見極めつつ、トランプ米大統領やベッセント米財務長官による円相場への見解に警戒する展開が予想される。

 米消費者態度指数の4月速報値は、約3年ぶりの低水準となる50.8に落ち込み、インフレ期待は短期・長期共に数十年ぶりの高水準に急上昇し、関税スタグフレーションへの警戒感が高まった。1年先のインフレ期待は6.7%で、3月の5.0%から上昇、5-10年先のインフレ期待は4.4%で、3月の4.1%から上昇していた。

 確報値では、さらなる警戒感が示されるのか否かに注目しておきたい。

 日米財務相会談では、為替レートは市場において決定されること、過度の変動や行き過ぎた動きは経済・金融の安定に悪影響を与えることなどについての認識が再確認され、為替に関しては、引き続き緊密かつ建設的に協議を続けていくことで一致した、と報じられている。

 そして、ベッセント米財務長官が加藤財務相に対して、為替の水準や目標、円安是正策などを提示しなかtったとのことで、ドル円は週末の買い戻しが優勢な展開となっている。

 本日は、トランプ米大統領やベッセント米財務長官による円相場への見解、そして来週予定されている第2回日米貿易交渉への展望などに警戒しておきたい。

 IMM通貨先物の非商業(投機)部門取組の円のネット買い持ちポジションは、15日の時点で171,855枚(前週比+24,788枚)と過去最大を更新していた。ドル円が155円付近で円の売り持ちから買い持ちに転換し、152円付近で過去最大規模となっていたが、相場観として、トランプ米政権による日米貿易不均衡是正に向けたドル安・円高圧力(※プラザ合意IIとしてのマールアラーゴ合意)を期待していたのではないだろうか。

 ドル円は22日に140円を割り込んだが、シカゴ筋のネット買い持ちポジションの数字にも注目しておきたい。

・想定レンジ上限

 ドル円の上値目処(めど)は、144.31円(4/14高値)

・想定レンジ下限

 ドル円の下値目処(めど)は、142.28円(4/24安値)

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY為替見通し=ドル円、4月米消費者態度指数の1年先のインフレ期待に要注目か

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声明文は「政策決定では、インフレの好ましい進展が認識されたが、委員会はさらなる政策緩和の見通しについて慎重な姿勢を維持している」とタカ派的であり、ブロックRBA総裁も「インフレに対する勝利宣言は時期尚早であり、追加利下げにはインフレ抑制においてさらなる進展が必要」とタカ派だった。

ところが、先週もカナダ中銀(BOC)が政策金利を0.75%引き上げ3.25%と2008年4月以来14年ぶりの高水準となったが、NY金には影響はなかった。9月8日は欧州中央銀行(ECB)が0.75%の利上げを決定。成長見通し悪化の中でもインフレとの闘いを加速させ、今後「数回の」追加利上げを実施する方針も示した。

米国の主要な金融機関の間では先週は、FOMCでの利上げ幅の見通しを上方修正する動きが相次いだ。9月の0.75%利上げは市場のコンセンサスとなっている。

今週は9月13日に8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控える。9月20~21日のFOMCでの利上げ幅の判断材料と注目されてきたが、先週段階で0.75%の見通しが固まった中では、今後の動向を見る判断材料ということになりそうだ。

先週は9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅が0.75%になるとの見通しが市場内でほぼ固まることになった。FOMCを直前に控え今週から公的発言を控えるブラックアウト期間に入るのを前に、先週はFRB高官の発言が続いた。

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