FX/為替「日米財務相会談は無難に通過 次の材料を探る」 外為どっとコム トゥデイ 2025年4月25日号

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FX/為替「日米財務相会談は無難に通過 次の材料を探る」 外為どっとコム トゥデイ 2025年4月25日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年4月25日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼24日(木)の為替相場
(1):独企業景況感 ポジティブサプライズ
(2):米耐久財受注はコアが横ばい
(3):クリーブランド連銀総裁「6月利下げも有り得る」
(4):米大統領「中国との交渉は進行中」

▼24日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を探る動き/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

24日(木)の為替相場

期間:24日(木)午前6時10分~25日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):独企業景況感 ポジティブサプライズ

独4月IFO企業景況感指数は86.9と市場予想(85.2)に反して前月(86.7)から改善した。「独政府によるインフラ対策が一部業界での見通し改善に寄与した」ことでポジティブサプライズとなったが、IFO経済研究所は「企業間で不透明感が高まった。ドイツ経済は乱気流への準備をしている」「ドイツ経済はリセッションを回避しようと戦っている」との見解を示した。

(2):米耐久財受注はコアが横ばい

米3月耐久財受注は前月比+9.2%と市場予想(+2.0%)を大幅に上回った。一方で、変動の大きい輸送用機器を除いた受注は前月から横ばいとなり予想(+0.3%)を下回った。同時に発表された米新規失業保険申請件数は予想通り22.2万件となり、前週(21.6万件)から増加した。また、その後発表された米3月中古住宅販売件数(年率換算)は402万件と市場予想(413万件)を下回った。

(3):クリーブランド連銀総裁「6月利下げも有り得る」

米クリーブランド連銀のハマック総裁は「FRBの金融市場介入には非常に高いハードル」「予防的利下げに今は良いタイミングではない」などと5月の利下げを検討するのは「時期尚早」と語った。一方で、「明白で説得力あるデータがあれば」との条件付きだが「6月の利下げも有り得る」との見方を示した。

(4):米大統領「中国との交渉は進行中」

トランプ米大統領は貿易をめぐる「中国との交渉は進行中だ」と述べた。この日の日本時間夕方に中国商務省の報道官は「本当に問題を解決したいのなら、中国に対し一方的に発動した関税をすべて撤廃すべき」「協議の進展を伝える報道はいずれも根拠がない」と語っていた。

24日(木)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:方向感を探る動き

昨日のドル/円は終値ベースで約0.6%下落。前日には米中貿易摩擦をめぐる過度の懸念が和らいだことなどを理由にドルが買われたが、米中協議が簡単に決着するとは思えないことなどからドルの買い戻しは続かず142円台中心の動きとなった。なお、注目されていた日米財務相会談では、「為替水準や目標に関する言及は全くなかった」と加藤財務相が語っている。
トランプ米大統領の関税政策や米連邦準備制度理事会(FRB)への介入発言などがドル離れを引き起こしており、ドルが買われにくい地合いは続いている。ドル/円は昨日、一昨日の高値水準である143円台半ばが引き続き上値目途として考えられる。一方で、関税政策やFRBへの介入など過度の警戒感は後退していることから積極的に円を買い進める状況でもない。日足一目均衡表・転換線の通る141.74円前後が目先の下値目途として意識されそうだ。引き続きトランプ米大統領などの発言に警戒しつつ、方向感を探る動きとなりそうだ。

注目の経済指標:英小売売上高

注目のイベント:MPC委員発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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FX 為替 日米財務相会談は無難に通過

米国側から「為替の水準や目標、あるいは管理する枠組みなど、そういった話はまったくなかった」とも述べた。具体的な要求があったかどうかなど、その他の詳細は言及を控えた。両氏による会談は同日午後、約50分間にわたって行われた。

ベッセント氏は23日、関税を巡る日米交渉で「特定の通貨目標を求める考えはない」と述べていた。「主...

【ワシントン=竹内宏介】加藤勝信財務相は24日(日本時間25日)、米首都ワシントンでベッセント米財務長官と会談した。為替政策について協議した。加藤氏は会談後の記者会見で「米国から例えば為替水準の目標や、それに対する枠組みの話は全くなかった」と話した。為替について引き続き緊密に連携することを確認した。

外国為替市場では、米国の関税措置を巡る懸念や、トランプ大統領によるパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長批判などからドル売り圧力が強まり、円は22日に一時1ドル=139円台と昨年9月以来の高値を付けた。ただ、その後は米政権の強硬姿勢が和らいだことでドルは下げ幅を縮小していた。加藤財務相の会見後、円は小幅に下落し、142円台後半で推移している。

関税に関する対米交渉を担う赤沢亮正経済再生相は来週再訪米し、ベッセント長官らと協議を行う方向で調整している。加藤財務相はベッセント長官に対し、「米国の関税措置は極めて遺憾」と伝え、日米貿易協定との整合性に懸念があるとして見直しを強く申し入れたと述べた。

昨日のドル/円は終値ベースで約0.6%下落。前日には米中貿易摩擦をめぐる過度の懸念が和らいだことなどを理由にドルが買われたが、米中協議が簡単に決着するとは思えないことなどからドルの買い戻しは続かず142円台中心の動きとなった。なお、注目されていた日米財務相会談では、「為替水準や目標に関する言及は全くなかった」と加藤財務相が語っている。トランプ米大統領の関税政策や米連邦準備制度理事会(FRB)への介入発言などがドル離れを引き起こしており、ドルが買われにくい地合いは続いている。ドル/円は昨日、一昨日の高値水準である143円台半ばが引き続き上値目途として考えられる。一方で、関税政策やFRBへの介入など過度の警戒感は後退していることから積極的に円を買い進める状況でもない。日足一目均衡表・転換線の通る141.74円前後が目先の下値目途として意識されそうだ。引き続きトランプ米大統領などの発言に警戒しつつ、方向感を探る動きとなりそうだ。

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