コメ輸入拡大案 農家「何で」訴え

コメ輸入拡大案 農家「何で」訴え
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コメ輸入拡大案 農家 何で

しかし、コメは日本の農産物のなかでも“聖域”。いまから30年以上前、アメリカが市場開放を迫ってきたときには、農業関係者が国会の敷地に侵入してデモを行う事態に発展しました。

「国内のコメの生産力を回復させることこそ先決だ」と指摘し、そもそもコメ作りでは、農家の生計が立ちゆかないと訴えます。

コメ農家 伊藤秀雄さん(74)「何で日本の農地を休ませて、アメリカからコメ買わなきゃいけないの?」

コメ騒動に追い打ちをかけるトランプ関税。“日本の食”をいかに守るか、問われています。

アメリカ・トランプ大統領(4月2日)「友である日本はコメに700%の関税をかけている。我々にコメを売ってほしくないからだ」

結局、政府は“ミニマムアクセス”といわれる最低輸入量の受け入れを決定。現在、外国産のコメを年間77万トンだけ、関税なしで輸入しています。

ただ、夏の参院選を控え、コメの輸入拡大は自民党支持層の農家から反発が生じる可能性もあり、政府は与党と慎重に調整する方針だ。

1993年のミニマムアクセス米受け入れ時にも激しい反発がありました。今、日本の米農家は再び「守れるのか」という問いに直面しています。

伊藤秀雄さん「24年間で110万戸の農家が消えた。農家が飯を食っていけるだけの、国家の安全保障としての政策をやるべき。日本人が食べるものがアメリカに右往左往されるんだよ、今度。どんどんどんどん。日本はダメになっちゃうよ」

寺島「はい。ただ夏の参院選を控えていますからコメの輸入拡大は、自民党支持層の農家から反発が生じる可能性もあって、政府は与党と慎重に調整する方針だと」

平野新さん「輸入米がいろいろな形で増えてくるのでは。それで全体の(コメの)価格が落ち着いてくると嬉しい」

16日の日米交渉では、牛肉やジャガイモとともに、コメの輸入拡大も取り上げられたといいます。

森永「これはですね、記者がこういう書き方をしているわけで、別に政府からそういう言葉が出ているわけじゃないんで、それを政府の言葉として解説するのはちょっとあれかも知れないですが、やっぱりガソリン補助金なんかと一緒で、参院選を控えているから支持層の農家から反発を受けるのでやりたくない、みたいな、『もういい加減選挙の為にどうこうみたいな話はやめろ』と。国民生活とか、国内のコメ農家さんとか、あと食糧安全保障の3つの観点からこうしましょうっていう議論をすべきであって、『参院選前だからちょっとねえ』みたいな。『農家に嫌われちゃ困るからねえ』みたいなのはね(笑)」

輸入米も需要が増え、値上がりしているのです。コメの輸入が拡大されれば、価格が下がる期待も。

トランプ氏はコメについて、「日本は700%の関税を課している」などと、正確性を欠く数字を挙げて繰り返し批判している。日本政府内では、コメの輸入拡大は米側の不満に応える有効なカードとなり、国産米の品不足が続く中、国内でも理解が得られやすいとの期待感がある。

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