豪ドル/円 見通し「コアインフレは目標レンジに回帰の見通し…市場は5月利下げを確信」注目の高金利通貨 4月27日号

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豪ドル/円 見通し「コアインフレは目標レンジに回帰の見通し…市場は5月利下げを確信」注目の高金利通貨 4月27日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2025年4月25日14時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

先週の豪ドル/円3週間ぶりに92円台を回復

 米中貿易戦争を巡る過度な懸念が和らいだことや、米国が日本に円安是正を迫るとの観測が後退したことで豪ドル買い・円売りに傾きました。22日に一時89.60円台まで下落しましたが、23日に米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「米政府は中国との貿易戦争の緩和に向けて、対中関税の引き下げを検討している」と報じたことで91.60円台へと反発。24日には中国が米国との通商協議に進展がないことを明かすと90円台に差し込む場面もありましたが下値は限定的でした。加藤財務相が日米財務相会合で「為替水準や目標に関する言及は全くなかった」と明らかにしたことから25日は円売りが先行。米国が中国の自動車部品の一部について関税適用除外を検討しているとの報道や、中国が米国への報復関税の一部適用除外を検討しているとの報道が相次ぐ中で、豪ドル買いが強まっています。13時過ぎには4月4日以来の高値となる92.22円前後まで上値を伸ばしました。

今週の豪ドル/円/円の注目ポイントは第1四半期CPI

 30日に豪中銀(RBA)が注目する1-3月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。RBAは4月15日に公表した4月1日の理事会の議事録で「5月会合が金融政策設定を再検討する好機になる」と表明。追加利下げを行うかどうかの判断を5月20日の理事会に先送りした形で、その判断材料のひとつが30日に発表される1-3月期CPIです。ただ、トランプ関税を巡る世界経済の混乱などから市場はすでに5月20日の25bp(0.25%ポイント)利下げを100%超織り込んでいます。このため、1-3月期CPIが大幅に鈍化しない限り(50bp利下げの織り込みが進まない限り)、豪ドル相場への影響は大きくないでしょう。なお、1-3月期CPIの市場予想は前年比+2.3%となっており、10-12月期の+2.4%から小幅に減速する見通しです。RBAがコアインフレ率として重視するCPIトリム平均値は前年比+2.8に鈍化すると予想されています(10-12月期+3.2%)。仮に予想通りなら2021年10-12月期以来、3年強ぶりにRBAのインフレ目標レンジ(2-3%)内に回帰することになります。

 

今週の豪ドル/円の見通し

予想レンジ
90.000-94.000円

基調
底堅い

 

今週の注目ポイント
☆ 4/30 豪1-3月期CPI
☆ 米中貿易戦争の動向
・ 主要国株価、国際商品価格

 

豪ドル/円(AUD/JPY) FX為替レート・チャート

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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2028年8月の豪ドル円見通し

2026年9月の豪ドル円予想。当月始値 98.58、最低 95.31、当月最高 98.58。平均 97.31。月末 96.76。変更 -1.8%。

トランプ氏が踏み切った米国の通商政策の大転換は発表から4日経った段階でも金融市場を揺らし続けている。豪ドル円相場の今後の見通しをめぐっては、引き続き、豪ドル安方向への値動きが意識されることになりそうだ。

2027年1月の豪ドル円予想。当月始値 100.34、最低 97.55、当月最高 100.53。平均 99.37。月末 99.04。変更 -1.3%。

2028年5月の豪ドル円予想。当月始値 102.13、最低 101.25、当月最高 104.33。平均 102.63。月末 102.79。変更 0.6%。

2029年3月の豪ドル円予想。当月始値 105.49、最低 102.13、当月最高 105.49。平均 104.20。月末 103.69。変更 -1.7%。

第一週 5月5日(月曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 92.80、 最高 94.19、最低 91.41。 5月6日(火曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 93.46、 最高 94.86、最低 92.06。 5月7日(水曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 92.96、 最高 94.35、最低 91.57。 5月8日(木曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 93.41、 最高 94.81、最低 92.01。 5月9日(金曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 93.66、 最高 95.06、最低 92.26。

今後の豪ドル円相場の動きをめぐっては、米国の経済指標の影響も考えられる。米国で6日に発表される8月雇用統計で米国経済の弱さが感じられた場合、日本銀行が利上げを見据えている円が大きく買われる一方で、RBAの利下げ見通しが強まる豪ドルはさほど買われないという展開もありえそうだ。米国の雇用関連の経済指標は4日や5日にも発表される予定で、豪ドル円相場の値動きも激しくなる可能性がある。

最新の豪ドル円為替レート 91.8900円。日の範囲の 91.0631 - 92.4340円。前日 91.5045円。前日比 +0.42%。

2029年4月の豪ドル円見通し。当月始値 103.69、最低 102.65、当月最高 105.77。平均 104.08。月末 104.21。変更 0.5%。

2028年2月の豪ドル円見通し。当月始値 100.66、最低 98.49、当月最高 101.49。平均 100.16。月末 99.99。変更 -0.7%。

以上を踏まえると、2025年の豪ドル/米ドルは、2024年のレンジを下方修正し、0.6~0.7米ドル中心での展開と予想したいと思います。

2029年2月の豪ドル円見通し。当月始値 108.75、最低 103.91、当月最高 108.75。平均 106.73。月末 105.49。変更 -3.0%。

2028年8月の豪ドル円見通し。当月始値 108.68、最低 104.18、当月最高 108.68。平均 106.83。月末 105.77。変更 -2.7%。

2028年6月の豪ドル円見通し。当月始値 102.79、最低 102.79、当月最高 107.46。平均 104.73。月末 105.87。変更 3.0%。

2026年12月の豪ドル円見通し。当月始値 98.52、最低 98.52、当月最高 101.85。平均 99.81。月末 100.34。変更 1.8%。

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