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動画で解説
CFD市場の相場分析ポイント解説
金(ゴールド)の現状
前回のレポートでも金を取り上げており、その後の上昇で利益を得た方も多いと思われる
火曜日に高値をつけた後、連続で陰線となり安く引けたが、木曜日には陽線で戻した
金曜日は陰線で引けたものの、まだチャートではトレンドが終了したという印象はない
長期移動平均線からの乖離と先週火曜日の高値時点の乖離が、目先の戻りの最大値と考えられる
この乖離度を利食いポイントとして設定しやすい
先週の安値を下回らない限り、基本的にはまだ買いの目で見ても良いという判断
チャートから特に強さを感じるわけではないが、火曜日の過熱感のある高値から少し冷めた印象であり、まだ上値への余地がある
その他の商品
株式市場は腰掛けるような形で戻ってきており、目先は強いという印象
ただし、ファンダメンタルズがどうなるかが非常に読みにくい状況
売りではないようにも感じるが、明確な判断材料に欠ける
原油のチャートを見ても明確な方向感が見られない
銀も金と同様の動きをしているが、金曜日は陰線で引けており、今後の展開は不透明
チャート的には金の上昇に賭けるというのが最もオーソドックスで分かりやすい戦略
商品市場では金がまだ上値を狙える状況にあり、先週の安値を下回らない限りは買いで見ても良い
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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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一方で 金(ゴールド)は債務に基づかない資産の形態です
一方で、金(ゴールド)は債務に基づかない資産の形態です。そして、現金や債券がインフレによってその価値を減じてしまうリスクがあるのに対し、金はそのリスクを避けるための避難所として機能します。
世界の基軸通貨が「USドル」であることに、疑う余地はないでしょう。でも、それを「嫌だな」と感じている国があります。それは、例えば中国やロシアなど、自国の経済圏を広げたいと思っている国や、欧米の経済圏に含まれない新興国のインドや、一部のアラブ・アフリカ諸国などです。自国の政策が世界の中心である欧米の価値観や利害と衝突し、それが国際法違反として非難を浴びれば経済制裁が行われる場合があります。経済制裁で重要なポイントは、銀行間の国際送金システムから自国が除外されてしまい、海外との取引ができなくなってしまうことです。この国際送金システムはドル建てであり、ドルが信用されているから成り立つシステムです。そこで、欧米勢力と覇権を争う中国やロシアなどの大国は、自国の通貨を基軸とした独自の国際送金システムを立ち上げ、そのネットワークを各国に広げたいと考えます。そのために必要なことは、自国通貨の国際的な信用です。自国通貨の信用を高めるために行うこと、それは「金(ゴールド)を買い集めること」です。価値の変わりにくい金を中央銀行で大量保有することが、自国通貨の信用に直結します。また、そこまでの大きな構想は持たずとも、国家は自国の信用を高めるために金を保有しようとするのです。通貨の信用を担保しているからこそ、大恐慌などで金相場が下落した際に、個人投資家や企業・団体は金を売却したとしても、大量保有する国家は金を売却しません。それが、金相場下落の歯止めにもなっています。
米ドルの価値が前週、歴史的な低水準をつけた。金(ゴールド)でみたドルの評価は1971年のニクソン・ショックから下がり続け、50年あまりで100分の1に落ち込んだ。ドルの供給量が膨らんだほか、基軸通貨に対する信頼が低下したことが根底にある。
1ブルームバーグ・ファイナンスL.P.,ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2024年11月20日時点。注:金はLBMA金午後価格(米ドル/オンス)。過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスの信頼できる指標ではありません。 2ブルームバーグ・ファイナンスL.P.,ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2024年11月20日時点。注:金はLBMA金午後価格(米ドル/オンス)。過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスの信頼できる指標ではありません。 3「金需給トレンドー2024Q3」ワールド ゴールド カウンシル、2024年10月30日。 4ブルームバーグ・ファイナンスL.P.,ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、データ期間は1973年1月1日から2024年11月20日。注:金はLBMA金午後価格(米ドル/オンス)、米ドルは米ドルスポット価格。過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスの信頼できる指標ではありません。 5ブルームバーグ・ファイナンスL.P.,ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、データ期間は1999年12月31日から2024年12月4日。注:金はLBMA金午後価格(米ドル/オンス)。過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスの信頼できる指標ではありません。 6「金需給トレンドー2024Q3」ワールド ゴールド カウンシル、2024年10月30日。 7ブルームバーグ・ファイナンスL.P.,ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2024年12月10日時点。注:金はLBMA金午後価格(米ドル/オンス)。過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスの信頼できる指標ではありません。 8「金需給トレンドー2024Q3」ワールド ゴールド カウンシル、2024年10月30日。 9ブルームバーグ・ファイナンスL.P.,ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2024年11月30日時点。 10「アジア太平洋の構造転換:過去と展望", 国際通貨基金(IMF)、2024年11月15日。 11モーニングスター、2024年10月31日時点。SPDRゴールドリサーチチーム算出。「コモディティ」のグローバル・ブロード・カテゴリーに分類されるファンドのうち、最も古いシェアクラスに「該当」し、所在地に基づいて定義され、ファンド名に「金」が含まれるオープンエンド型および上場投資信託を含む342ファンドが対象。 12カヴィタ・チャッコ、「インドの金輸入関税、過去10年以上で最低水準に引き下げ」、ワールド ゴールド カウンシル、2024年7月26日。 13ブルームバーグ・ファイナンスL.P.,セントルイス連銀、2024年11月19日時点。セントルイス連銀による「連邦黒字または赤字[-]、百万ドル、年間、季節調整なし指数」に基づいて算出。「FYFSD」とも呼ばれます。FYFSDとXAUを比較し、1993年9月30日から2001年9月30日までの相関係数を算出。 14ブルームバーグ・ファイナンスL.P.,ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2024年11月19日時点。注:ここでの金は金のスポット価格で表されます。米ドル建てのスポット金価格は "XAU "という記号で表記され、1トロイオンスの米ドル建て金価格を指します。パフォーマンス測定‘期間は2001年1月22日から2009年1月20日。 15ブルームバーグ・ファイナンスL.P.,セントルイス連銀、2024年11月19日時点。セントルイス連銀による「国内総生産に占める連邦債務総額の割合(Gross Federal Debt as Percent of Gross Domestic Product Index)」に基づいて算出。2001年1月20日~2009年1月20日までの期間は「GFDGDPA188S」とも呼ばれます。
本稿に示されている内容は2024年11月30日時点のSPDRゴールド戦略チームの見解であり、市場及び他の条件によって変更される場合があります。本稿には将来予測に関する記述と見なされる情報が含まれており、そうした内容は将来の運用成果を保証するものではなく、実際の結果や展開は予測とは大きく異なる可能性があります。
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