エンベロープ逆張りの戦略｜4月の実例②

初心者が一気に覚えようとすると、まるで情報の海に溺れるような感覚に陥ることもあるでしょう。そんな中で、比較的シンプルで扱いやすいインジケーターとしておすすめなのが「エンベロープ」です。エンベロープ（envelope）は、日本語で「封筒」という意味。その名の通り、移動平均線を基準にして、その上下に“封筒”のようなバンドを描くのが特徴です。エンベロープの基本構造はこう！

価格の上下をバンドで示すボリンジャーバンド（±2σ、±3σ）やエンベロープなどでは、オーバーシュート時に価格がバンド外に飛び出す現象がしばしば見られます。

本記事では、エンベロープの使い方や注意点、ボリンジャーバンドとの違いなどについて詳しく解説します。

価格が一定範囲で動いているいわゆる“ボックス相場”の場合、エンベロープを適切な乖離率に設定しておくと、上限バンド・下限バンド付近でローソク足が反発しやすいことが多々あります。

価格変動が激しいときはバンド幅を広めに、落ち着いているときは狭めにするのがコツです。✅実際のトレード戦略エンベロープを使った逆張りの基本戦略は、「バンドにタッチしたあとに反発の兆しを確認してからエントリー」です。

エンベロープ（移動平均乖離率バンド）とは、移動平均線から一定の乖離率で上下に2本の線（バンド）を描画するテクニカル指標です。

このように、価格が「平均からどれだけ乖離しているか」を視覚的に把握できるのが最大のポイントです。たとえば、価格が上バンドにタッチしたら「かなり買われすぎているかも？」と判断でき、逆に下バンドに接近したら「売られすぎでそろそろ反発しそう」と考えることができます。エンベロープが得意な相場とは？エンベロープは“レンジ相場”にとても強いインジケーターです。価格が一定の範囲を行ったり来たりする場面では、「上がったら売り、下がったら買い」という逆張りスタイルが有効。そのときに頼りになるのが、エンベロープのバンドです。ただし、注意点もあります。トレンドが発生しているときには弱いのがエンベロープのデメリット。価格が一方向に動き続けている場面では、バンドを突き抜けてそのまま走っていくことも多いため、「買われすぎ」「売られすぎ」と見えても、そこで止まらないケースがあるのです。つまり、エンベロープは“逆張りに特化した相場限定ツール”だと理解することが大切です。

エンベロープは移動平均線を中心とするため、ほかのトレンド系指標やオシレーター系指標と非常に相性が優れています。

エンベロープの設定はとてもシンプル。初心者でも扱いやすいのが魅力です。まずは、基本的なパラメーターを確認しておきましょう。

まず、エンベロープの意味と計算式について詳しく解説します。