ドル円、米リセッション懸念高まるか…1-3月期GDP・速報値はマイナス成長予想(今夜のFX予想)2025/4/30 #外為ドキッ

ドル円、米リセッション懸念高まるか…1-3月期GDP・速報値はマイナス成長予想(今夜のFX予想)2025/4/30 #外為ドキッ

短期トレード即効チャージ ドル円

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

最新のマーケット情報まとめ

●概要
ドル円相場のレンジは141円から144円程度
本日の注目は米国の1-3月期GDP速報値(予想はマイナス成長)

●市場の注目点
トランプ関税に関する世界の貿易交渉が主な焦点
特に米中貿易関係の進展が重要

●テクニカル分析
142円台に底値形成の兆し(ダブルボトム形成)
142.80円を突破すれば143円台後半を試す可能性
下方向では142円割れで141円半ば、さらに141円が視野に

●本日の注目経済指標
米国1-3月期GDP速報値(21:30発表):予想はマイナス成長(-0.2%)
ADP全国雇用者数(21:15発表):雇用統計の前哨戦

GDP速報値の重要性
予想通りマイナス成長となれば「米国リセッション」懸念が高まる
4-6月期もマイナス成長となれば2期連続マイナスでリセッション入りの可能性
マイナス幅が大きければドル売りが強まる可能性

●その他の注目点
第2回日米関税交渉が今夜から開始
インドと韓国が合意に至る可能性あり
トランプ大統領がFRBに利下げを求める発言を継続
明日は日銀政策決定会合:据え置き予想が強い

●日銀会合について
植田総裁の記者会見と展望リポートが注目点
トランプ関税の見極めが日銀の姿勢に影響

●結論
米国1-3月期GDPがマイナス成長となるか、そしてその幅がどの程度になるかが本日の最大の注目点。マイナス成長が確定すれば米国景気後退(リセッション)懸念が高まり、ドル売りが強まる可能性がある。特に予想(-0.2%)以上にマイナス幅が広がれば、ドル円は142円を割り込み141円台を探る展開も考えられる。また明日の日銀会合では据え置き予想が強いが、植田総裁の発言や今後の見通しが注目される。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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週明けのドル円(USDJPY)は 136円台でのスタートとなった

テクニカルの面でその候補(新たなサポートポイント)となり得るのが、短期サポートラインである。ドル円の下落幅が拡大しても、今年3月から始まったドル円の上昇トレンドを象徴しているこのラインで反転する場合は、139円を再トライする可能性が残る。

昨年12月20日の日銀金融政策決定会合では、イールドカーブコントロール(YCC)の変動幅の拡大が決定された。これを受けてドル円は、その当時137.91円に位置していた200MAを抵抗線にして、高値137.48円から130.58円まで急落していた。その後、今年3月8日には、パウエルFRB議長の0.50%利上げ示唆を受けて137.91円まで上昇して、その時の200MA137.44円を上抜けたものの、シリコンバレーバンクやシグネチャー・バンクの経営破綻を受けて失速していた。

ドル円が攻防の分岐点である200MAを上抜けて140円台に上昇するには、日銀の大規模金融緩和の長期化と、米連邦準備理事会(FRB)による高金利長期化、すなわち、日米10年債利回り格差の拡大観測が必要だと思われる。3日に公表されるFOMC声明には要注目だ。

週明けのドル円(USDJPY)は、136円台でのスタートとなった。先週22日に安値135.56まで下落する局面が見られたが、反発スタートとなったことでひとまず下落リスクが後退している。

が、139円前半レベルの “レジスタンス化” に加えて、7月に入りサポートラインとして相場を下支えしてきた21日移動平均線(MA / 今日現在136.75前後)をも下方ブレイクしている状況を考えるならば、今のドル円は新たなサポートの水準を見極めることがより重要な焦点と考えられる。

本日の東京外国為替市場のドル円は、2-3日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて動きづらい展開か。東京市場はゴールデン・ウィーク、海外市場はメーデーということも、動意に乏しさにつながってしまうかもしれない。しかしながら米国では、シリコンバレーバンクとシグネチャー・バンクに続く3行目の経営破綻が警戒されている「米地銀のファースト・リパブリック・バンク」に関する報道には要警戒となる。

一方、ドル円が短期サポートラインを完全に下方ブレイクする場合は、今年の2月下旬から3月上旬にサポートラインとして意識された経緯のある75日移動平均線(MA / 今日現在132.00前後)を視野に下落幅の拡大を警戒したい。

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