PCEコアデフレーターと米雇用統計の影響は?【外為マーケットビュー】
配信期間:公開日から2週間
※原則隔週の配信となります。次回配信は5月20日 (予定)
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
動画の要約・まとめ
日経平均に関する分析
– 上値抵抗は3万7000円台前半にあり、これを超えないと上値が広がりにくい
– 大底をつけた可能性は高いが、3万6000円台半ばを超えられるかがポイント
– 短期は強気、中期は弱気の状況
– 月足はまだ陰線で不安定な状況
S&P500の分析
– 週足を見ると底を付けて回復傾向
– 今週5520より上で終われば、もう1〜2段上に広がりやすくなる
– 週足・月足ともにまだ陰線であり、買い誘導するほどではない
– 5200円を割れると調整的な動きとなり、5000〜5500円のレンジに収まる可能性
結論
1. 日経平均:大底はつけたが上値は重く、3万6000円台半ばを超えられるかがポイント。短期強気・中期弱気の状況で、3万4000円が強いサポートライン
2. S&P500:回復傾向だが、5520を超えられるかが今週のポイント。まだ買いを強く推奨するほどではない
3. 金(ゴールド):短期的には天井をつけた可能性あり。買うなら慎重に、利益が出たらすぐに利食いする戦略が良い

川合美智子氏
外国為替ストラテジスト
旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より、テクニカル分析の第一人者、若林栄四氏の下でテクニカル分析を研究、習得する。同行退職後、1998年まで在日米銀などでカスタマー・ディーラーや外国為替ストラテジスト、資金為替部長を歴任。現在は外国為替ストラテジストとして、テクニカル分析に基づく為替相場レポートを発信中。各種メディアへの出演も多数。
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今週(4月21〜25日)の日経平均株価は上昇しました
今週(4月21〜25日)の日経平均株価は上昇しました。週末4月25日には一時3万5835.28円まで上げ幅を広げて、トランプ政権による相互関税発表前の水準まで回復。最終的に先週末と比べて975.46円(2.81%)高い3万5705.74円で終えました。
先週末4月18日の欧米市場がグッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場だったことから、週明け21日の日本市場では海外投資家による資金流入が限られ、日経平均株価は3営業日ぶりに反落。トランプ大統領のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長に対する解任要求が報じられたことが不安要因になったほか、為替市場において1ドル=140円後半まで円高が進んだことも重荷となりました。
4月23日は大幅反発で一時3万5000円を回復。米国時間の22日に、トランプ大統領が一転して「パウエル議長を解任するつもりはない」との見解を示したことが材料視されました。さらに、米国のベッセント財務長官が「中国との貿易交渉の進展は可能」と述べたことが伝わり、これまで売り込まれていた半導体株などを買い戻す動きが日経平均株価を押し上げました。
日本株相場が底入れ時期を探り始めている。「トランプ関税」懸念で下落基調にあった日経平均株価は先週末、4週ぶりに前週末を上回って終えた。市場関係者の一部は不安定な相場を予想しつつも、下値のメドとして3万6000円を意識する。米景気後退入りの可能性が今後の展開を左右する。
翌4月22日の日経平均株価は、前日の米国市場の下げにより続落しましたが、円高メリットを受ける内需関連株に資金がシフトする形から底堅さも見られました。
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