【見通し】ロンドン為替見通し=ベイリーBOE総裁とピル英中銀MPC委員の講演に要注目か

FXブログ
【見通し】ロンドン為替見通し=ベイリーBOE総裁とピル英中銀MPC委員の講演に要注目か

本日のロンドン為替市場のポンドドルは、米英貿易協定の締結合意発表前に0.25%の利下げを決定していたイングランド銀行金融政策委員会(MPC)のベイリー英中銀(BOE)総裁とピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演に注目する展開となる。

 イングランド銀行MPCでは、8日の金融政策発表の前日に投票が行われるが、英国にとって最大のリスクは米国のトランプ関税がもたらす影響だとの見解により、5名が0.25%の利下げ、2名が0.50%の利下げ、2名が据え置きに投じた。

 8日には、トランプ米大統領が英国との貿易協定合意を発表している。

 本日は、0.25%の利下げに投じたベイリーBOE総裁と、据え置きに投じたピル英中銀MPC委員の講演で、英米貿易協定合意を受けての見解に注目することになる。

 金融政策報告に盛り込まれた経済見通しは、年末までに3回の追加利下げが行われ、金利が3.5%(※ターミナルレート)に達するという市場の予測を事実上追認している。

 ピル委員は、据え置きに理由として、3月以降、金融市場の借り入れコストが40bp低下するなど、金融環境が緩やかになっていること、英国の構造的な供給制約によるインフレ持続リスクなどを挙げている。

 ユーロドルは、欧州と米国との通商協議に関するヘッドラインに警戒しておきたい。欧州連合(EU)は、今週、米側に貿易・非関税障壁の削減や米国への投資促進などが含まれた提案文書を提示する予定と報じられていた。

 EUは8日、航空機や自動車、バーボンなどを対象に950億ユーロ規模の対米関税リストを公表しており、米政権との貿易交渉に失敗した場合に発動される。

想定レンジ上限

・ユーロドル:1.1317ドル(日足一目均衡表・転換線)

・ユーロ円:164.63円(5/2高値)

・ポンドドル:1.3341ドル(日足一目均衡表・転換線)

・ポンド円:194.12円(4/3高値)

想定レンジ下限

・ユーロドル:1.1095ドル(4/9高値)

・ユーロ円:163.12円(日足一目均衡表・転換線)

・ポンドドル:1.3077ドル(日足一目均衡表・基準線)

・ポンド円:191.87円(日足一目均衡表・転換線)

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】ロンドン為替見通し=ベイリーBOE総裁とピル英中銀MPC委員の講演に要注目か

見通し ロンドン為替見通しベイリーBOE総裁とピル英中銀MPC委員の講演に要注目か

インフレ率と金利の低下は景気を押し上げる。中銀は今年の成長率見通しを0.25%と、昨年11月予想のゼロ近辺から引き上げた。25年も0.75%に上方修正。21年12月の引き締め開始以来の金利上昇は影響の約3分の2がこれまでに表れたと中銀はみている。

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

この発表を受けてポンドはドルに対する下げを縮小。英国債は上昇し、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.78%となった。短期金融市場での今年の英中銀利下げ見通しは変わらず、0.25ポイントの利下げが年内に少なくとも4回と見込まれている。市場が織り込む初回の利下げ時期は6月で、5月の確率は約50%とされる。

総裁にとって、見通しを変えうる大きな未知数の一つはスナク政権が次回の予算で景気刺激策を打ち出す可能性だ。ハント財務相は3月初めに発表する春季財政報告で、支持率で与党・保守党の支持を押し上げるような減税の余地を見いだしたい考えだ。

イングランド銀行(英中央銀行)は1日、政策金利を5.25%で据え置いた。今年のインフレ見通しを引き下げるとともに、追加利上げが必要となる可能性があるとの一節をガイダンスから削除し、利下げに道を開いた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました