金(ゴールド)相場が急落。トランプ政権初の通商合意でリスク回避姿勢が後退(XAU/USD 市況と分析)2025/5/9

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金(ゴールド)相場が急落。トランプ政権初の通商合意でリスク回避姿勢が後退(XAU/USD 市況と分析)2025/5/9
 

金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。

※最新の金(ゴールド)レポートはコチラ

金(ゴールド)市場の値動き まとめ

金相場が大幅に下落しました。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は3306.00ドルと前日比85.90ドル(2.53%)安で取引を終えました。相場は続落となり、安全資産としての金需要が後退しています。

この下落の主な要因は、トランプ米大統領が英国との通商協定に署名したことです。この協定では、米国は英国製自動車への関税を大幅に引き下げ、鉄鋼・アルミニウムの関税を撤廃する一方、英国は牛肉などの農産物や産業用機械の市場を開放することになります。これはトランプ政権が関税政策を表明して以降、初の合意となりました。協定の詳細は今後数週間かけて交渉される予定ですが、英国側は米国産品の通関プロセスの迅速化や、農産物、化学品、エネルギー、工業製品の障壁削減を決定しています。また、トランプ大統領は今週末から始まる中国との通商交渉についても、進展があれば多くの中国産品に課している145%の関税率引き下げも検討すると発言。世界的な通商摩擦緩和への期待が広がり、安全資産としての金への需要が減少しました。

さらに、米連邦準備理事会(FRB)が7日までの連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続で政策金利の据え置きを決定し、パウエルFRB議長が金融政策変更を「急ぐ必要はない」と強調したことも影響しています。早期利下げ観測の後退により米長期金利の指標である10年債利回りが上昇し、金利を生まない資産である金の魅力が薄れたことも相場下落の要因となりました。

米国は日本やインド、韓国、ベトナムなどとも協議を進めており、今後の通商交渉の行方が金相場にさらなる影響を与える可能性があります。

最新の金(ゴールド)CFD チャート

30分足チャート

日足チャート

「CFDネクスト」での金(ゴールド)スポット価格について、テクニカル分析では単純移動平均線(10日)がやや下向きになる中、価格は移動平均線より下に位置している。また、相場の過熱感をはかるRSIは、50付近で推移している。
 ※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。

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金(ゴールド)の上昇・下落変動要因

上昇要因

インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。

下落要因

インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。

 
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円高・円安は 金の価格を左右する重要な要因です

金の保有・売却を検討している方は、ドル円相場の話題に関心を持っておくことでタイミングを計りやすくなるでしょう。

金はインフレに対するリスク回避で買われる傾向があります。言い換えると、インフレを脱却する際に価格が下がる可能性があるということです。

金相場が高くなったタイミングで売却したい場合は、その日の金相場と過去の推移を確認するだけでなく、金相場を動かしている世界情勢にも目を向けましょう。金価格が「有事」の影響で値上がりしている場合は、その事象が収まった際には値下がりが予想されます。

今、ドルの上昇が大きいということは、金価格の下げ圧力。

2024年以降、過去最高レベルまで価格が高騰している金ですが、金価格は今後どのように推移していくでしょうか?

過去30年の金価格の動きも、今後の金価格を予測するうえで参考になります。過去30年間の金の値動きは、数年単位で下落するタイミングはありますが、長期的には価格が上昇しています。

円高・円安は、金の価格を左右する重要な要因です。円安が続くなか、金の買取価格は上昇し、2025年05月08日には過去最高の17,089円を記録しました。

金価格は、需要と供給のバランスで変動するため、需要が高まれば価格は上昇し、需要が減少すれば価格は下落します。

金利は金価格と逆相関するといわれています。金利とは、簡単にいえば、お金を貸し借りする際の手数料です。

円高・円安の一般的なメリット・デメリットを見てきましたが、ここでは金価格に対する為替相場の影響について、近年の世界と日本の金価格の推移も併せて解説します。

直近での円安も、おもにアメリカでの急激な利上げと、日本での金融緩和継続という政策スタンスの違いによってもたらされたと考えられています。

また、金への投資手法は、以下のようにいくつかの種類があります。

金や金製品の売却を考えているのであれば、予想外の出来事で金価格が暴落する前に、上昇しているタイミングで決断するのがおすすめです。

9月に史上最高額となる1gあたり10,063円を記録。それから間もなく9月27日には9,970円にまで下落しましたが、10月7日に起きたイスラム教原理主義過激派組織ハマスによるイスラエルへのテロ行為により金相場は最大で10,544円/1gにまで急上昇。11月に入ってもなお金相場は1万円台をキープしており、中東情勢の緊迫化はウクライナ情勢や新型コロナウイルス感染拡大などに続く金価格高騰の下支えとなっています。

なお、一般の方がよく目にする貴金属商の金小売価格は、円換算後の金価格にコストと手数料を加味して設定されています。

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