【見通し】今日の株式見通し=小動きか 5月CPIを消化したダウ平均はほぼ横ばい

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【見通し】今日の株式見通し=小動きか 5月CPIを消化したダウ平均はほぼ横ばい

東京市場は小動きか。米国株は下落。ダウ平均は1ドル安の42865ドルで取引を終えた。5月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、インフレ沈静化への期待から中盤までは概ね堅調に推移した。しかし、直近で買われていた大型グロース株が弱く、終盤には失速。小幅な下落で終了した。ドル円は足元144円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建て・ドル建てともに大証日中終値と比べて105円安の38335円で取引を終えた。

 米国マーケットは5月CPIを無難に消化した。弱めのCPIを受けて米10年債利回りは低下。ドル円はやや円高(ドル安)に振れているものの、円高加速というほどの動きではない。金利低下を受けても米国株が下げているため上値は重いだろうが、ドル円が落ち着いていれば売りを急ぐ理由は乏しく、下値も堅いと考える。強気にも弱気にも傾きづらい中、前日終値近辺での一進一退が続くだろう。日経平均の予想レンジは38250-38550円。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】今日の株式見通し=小動きか 5月CPIを消化したダウ平均はほぼ横ばい

見通し 今日の株式見通し小動きか 5月CPIを消化したダウ平均はほぼ横ばい

米国の労働省は11日午前8時30分(日本時間11日午後9時30分)に8月CPIを発表する。ロイターがまとめた事前予想では、総合指数の伸び率は前年同月比2.6%となる見通し。前月の2.9%から大きく低下し、2021年3月(2.6%)以来の水準になると見込まれている。一方、食品とエネルギーを除いたコア指数の伸び率は前月と同じ3.2%になるとの予想だ。

こうした中、仮に8月CPIの伸び率が予想よりも上振れた場合には、FRBの利下げペースが予想よりも遅くなるとの見方が、S&P500の逆風になる可能性がある。LSEGのデータによると、金融市場では12月のFOMC後の政策金利は4.22%程度になると見込まれている。現状の5.25-5.50%から1.1%ポイントほど低い水準になり、9月、11月、12月のFOMCのうち少なくとも1回は0.50%幅の利下げが行われる計算だ。金融市場での利下げ見通しの深まりは、期待が裏切られた場合の悪影響を大きくしていることも考えられる。

ただ、9日の反発は6日の下落分の3分の2程度で、株式市場の危機意識が完全に消え去ったわけではない。シカゴ・オプション取引所によると、ウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数(VIX)の9日の終値は19.45。6日の22.38からは低下したとはいえ、7月中旬まで12程度で推移した低水準と比べれば、投資家の見通しに対する不安の強まりが感じられる。VIXはS&P500のオプション取引の動向から算出され、数値が大きいほど、今後の値動きが荒くなることへの警戒感が強いことを意味する。

アメリカで11日に発表される8月の消費者物価指数(CPI)は物価上昇の落ち着きが感じられそうだ。総合指数の伸び率は前月から大きく低下し、米国経済にとっての朗報になる見通し。9日の株式市場では、S&P500種株価指数が前週末の雇用統計後の急落から反発しており、8月CPIが株式市場の動揺をさらに抑えこむ効果を生む可能性がある。ただしウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数は9日も下がりきっておらず、投資家の不安は完全には治まっていない。こうした中で物価上昇率が上振れた場合には、今後の米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが遅くなるとの見通しが、S&P500に下落圧力をかけることも想定されそうだ。

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