アマゾンに備蓄米 午前で売り切れ

東京都大田区のイトーヨーカドー大森店では31日、22年産の「古古米」が5キロ、2160円（税込み）で1家族、1袋限定で販売された。午前10時の開店前から多くの客が並び、1時間前から配られた500袋分の整理券は45分でなくなった。

運営会社の山本哲也社長は「生産者を含めてコメの安定供給が揺らいでいる」と指摘。「安いだけでなく、安心安全に、素早くコメを人々に届けたかった」と話した。午前5時半から並んだという40代の男性会社員は「家計は苦しいがコメに代わる食材はない。備蓄米を契機に価額が下がってほしい」と願った。

「もっちゅりん」がSNSを中心に瞬く間に話題となり、発売直後から一部店舗では午前中に完売する事態が相次いだ。この反響に対し、運営元のダスキンは6月10日、公式サイト上に謝罪文を掲載。内容は「品切れが発生していることを深くお詫びいたします」とのもので、想定を超える反響に企業側も対応が後手に回ったことを認めた形だ。