金(ゴールド)1.8%高、利下げ期待と地政学リスクが押し上げ要因に(XAU/USD 市況と分析)2025/6/13

金(ゴールド)1.8%高、利下げ期待と地政学リスクが押し上げ要因に(XAU/USD 市況と分析)2025/6/13
 

金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。

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金(ゴールド)市場の値動き まとめ

COMEX(ニューヨーク商品取引所)の金先物8月限は前日比58.70ドル(1.8%)高い3402.40ドルで取引を終えました。

この上昇の主な背景として、まず米国の5月生産者物価指数(PPI)が市場予測を下回る結果となったことが挙げられます。これにより米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げへの期待が一層強まり、米長期債利回りが下落しました。金利を生まない金投資の魅力が相対的に高まったことで、投資資金が金市場に流入しました。また、新規失業保険申請件数が2021年末以来の高水準に達したことも、労働市場の軟化を示すデータとして金利引き下げ観測を後押ししました。

さらに、ドルが主要通貨に対して軟調に推移したことで、ドル建て金価格の相対的な割安感が強まり、海外投資家からの購入需要を喚起しました。
一方、地政学的リスクも金価格を押し上げる重要な要因となりました。中東地域における情勢の悪化により、安全資産としての金需要が高まりました。トランプ米大統領による軍事関係者の撤収示唆発言や、イランによる米軍基地への攻撃を仄めかす発言が市場の不安心理を増大させました。さらに、イスラエルがイランに対する軍事行動の準備を進めているとの報道も、投資家のリスク回避姿勢を強める材料となりました。

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金(ゴールド)の上昇・下落変動要因

上昇要因

インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。

下落要因

インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。

 
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少し18金より薄い黄色の金属色も特徴です

足元、まさにAとBの上昇圧力が、Cの下落圧力をかき消し、金(ゴールド)相場は反発色を強めています。史上最高値水準であっても、株価上昇時であっても、です。リーマンショックやコロナショックの直後に行われた金融緩和の際にも「株高・金(ゴールド)高」が発生しました。

利下げや資産の買い取りなどの緩和策が大規模に行われたころ、景気回復期待が増幅して株式市場は急反発しました。市場はこうした中央銀行の動きを大歓迎しました。同時に、基軸通貨である米ドルが複数の主要国通貨に対して下落し、そのドル安をきっかけとして、金(ゴールド)高が発生しました。

K10は10karatの略となり、1000分率で言う41.6%となります。造幣局では416/1000と言う表記となります。10金はジュエリーブランドで多く用いられます。理由として金が少ない為生産コストを安く抑えられると言ったのが挙げられます。 国内アパレルブランドもコストが安いと言った理由から用いられる事が多いです。割金が銅や銀を用いてピンクゴールドにして販売しているのも多く見受けられます。

中長期視点で金(ゴールド)相場を追うためには、「2010年ごろ」に注目する必要があります。株と金(ゴールド)の値動きが極端に離れ始めた、市場環境が大きく変化し始めたタイミングです。

利下げが長期間にわたって続くかどうかは、未知数だからです。金融政策はその時の局面で変化する傾向があります。金融政策については、「局面」で捉えるものであり、「時代」で捉えるものではないと、筆者はみています。

壊れていても曲がっていても金の価値や価格は下がりません。

足元、ウクライナや中東の情勢悪化により、「有事ムード」起因の金(ゴールド)相場への上昇圧力が発生している中で、FRBが利下げを開始したことで、ドル安観測が浮上して「代替通貨」起因の上昇圧力と、同時に景気回復期待が増幅して「代替資産」起因の下落圧力が強まっています。

ウクライナ戦争が勃発した2022年に金(ゴールド)相場が下落したことを説明することは簡単です。

中央銀行による利上げや利下げ、資産の買い取りや放出などの金融政策は、特に景気動向が不安定化して市場が金融緩和を求めている時に、市場全体の最も大きな関心事(材料の頂点)になり得ます。

米国の利下げをきっかけとした金(ゴールド)高の場合、円建て金(ゴールド)は、円高によって上値を抑えられやすくなります。ですが、急激な円高が発生しない場面においては、ドル建てに追随して上昇する可能性があると考えられます(上昇率はドル建てに及ばない)。

新興国の中央銀行に限っていえば、「制裁への懸念」「政策ツール」「国際通貨システムの変化の予期」などが金(ゴールド)を保有する理由になる場合もあります。

下の図は、筆者が考える、現代の金(ゴールド)市場と向き合う上で必要な七つのテーマです。この図でも、足元の株と金(ゴールド)の値動きが、教科書や過去の常識のとおりになっていないことを説明することができます。

2023年の中央銀行の金(ゴールド)の買い越し量は、金(ゴールド)の全需要のおよそ23%に達しました。中央銀行の存在は金(ゴールド)市場にとって、大変に大きいといえます。中央銀行の買いが継続することで、米国の利下げとは別文脈の、長期視点の上昇圧力がかかることが想定されます。

K14は14Karatの略となり、1000分率で言う58.5%となります。造幣局では585/1000と言う表記となります。14金はアメリカで多く使われる品位となります。ハワイアンジュエリーのバングルや指輪、ネックレスなどは彫刻が施されるデザインが多い為、18金より少し硬めの14金がコストの面も含め好んで用いられます。少し18金より薄い黄色の金属色も特徴です。

金地金(インゴット)には5グラムから1キログラムまで6種類の重量サイズがあり、いずれも品位99.99%の純金で、ロンドン貴金属市場協会とニューヨーク商品取引所に登録された刻印が品質を保証しています。

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