万博特需ならず ライドシェア苦戦
また、利用経験の有無によってもライドシェアのイメージや利用意向に大きな差異が見られるとしており、サービス利用を通した運行実態の普及が課題であると締め括っている。
万博期間中、道路渋滞や電車の混雑への懸念もあるが、移動の足がなくなることを危惧する声も多く、ライドシェアの導入はそれらを解決できる手段であるとの期待が多いようだ。
【大阪府 吉村洋文知事】 「ベイエリアに僕、IRがあっていいと思っています。IRだけで終わるのではなくて、それ以外のいろいろなエンターテイメントや発信する拠点というのは、万博の跡地で土地もあるわけですから、そういったものをどんどん作っていって経済を活性化させることが大切だと思うんです。 IRにはカジノがあるので、IRに対して批判的に言われて、これを目当てにやるんじゃないかと。批判は受けます、もちろん。ただカジノは当然、厳格な管理とルールの下でやって行く。合わせてIRも国際会議や国際展示であったり、いろいろな成長の回数もありますから、そういったものを取り入れて、経済を活性化させていく。ベイエリアはIRだけで終わるつもりは全くありませんので、大阪のベイエリア全体を成長させていく街づくりっていうのは、やっぱり知事、市長としてはやっていきたいし、それが重要だろうと思っています」
ライドシェアとは一般ドライバーが自家用車を使って有料で乗客を送迎することで、大阪府市の案では、区域・時間制限を設けず、タクシー会社並みに運行を管理し、新規参入も可能にします。さらに、需要が多くて車が少ないときは運賃を高くするなど、値段変動制の運賃を提案しています。そして期間は、2024年秋から万博閉幕までの1年間の導入を目指しているということです。
2024年12月20日午前7時、大阪市で一般ドライバーが運転する1台の車が静かに走り出した。フロントガラスにはライドシェアの掲示板。「日本版」が同年5月に解禁されて以後も週2日計約12時間にとどめられていた規制がこの日撤廃され、毎日24時間の運行へと切り替わった。
「大阪万博の会期中、問題になりそうなことはありますか」という質問では、「道路渋滞、交通の混雑」(58.4%)がトップに。次いで「電車の混雑、遅延」(51.0%)、「移動の足がなくなる(タクシーがつかまらないなど)」(36.5%)となった。
日本でのライドシェア利用を検討したい/したくないと思う理由については、「移動手段が増える・便利になる」など、ポジティブな項目が上位となり、「タクシーがつかまらない」課題解消への期待も見られた。一方で、ドライバーのスキルや安全性、トラブル対応等に関する懸念もあり、主にライドシェア利用未経験者から挙がった。
ライドシェアの導入も含めて、どのような未来を想像しているのでしょうか? 【大阪府 吉村洋文知事】 「万博が開催されると2800万人の方が万博会場に来られることになります。その時に会場の予想というのは計画を立てているんですけど、万博に来られる人って、万博だけでは終わりませんので、その後ビジネスをやったり、観光地に行ったり、買い物したりっていうので、われわれが分析すると約20パーセントぐらい今より交通需要が増えるという予測値があります。 それを踏まえて考えたときに、ただでさえ今タクシー不足と言われている中で、タクシーに加えた新たな移動の選択肢が重要だと思うんです。少子高齢化がこれから進んでいきますから、デジタルを使っていろいろなものをシェアして行く、そのビジネスって僕、大切だと思っています。まさに万博をやる大阪だからこそ、こういったライドシェアなんかにも取り組んで、タクシーは使う人はもちろんタクシーでも、タクシーに加えて新たな移動の選択肢というのが、僕はあってもいいのではないか。これを万博の期間中に、20パーセントの交通需要が増えるのであれば、チャレンジするべきだというふうに思っています」
そのため、大阪のみならず、全国の公共交通を支えるタクシー運転手の労働条件の悪化を防ぎ、また安全な公共交通を維持するために、大阪・関西万博開催中の「日本版ライドシェア」の規制緩和を撤回するよう求める。
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また、ライドシェアの利用意向についての質問では、日本国内でライドシェアの利用を「検討したい」「やや検討したい」と回答した人は5割超。国内外でのライドシェア利用経験者に限ると8割がライドシェア利用に前向きだった。
こういうことも含めて実験的にやっていくというのが万博だと考えているように、お話を聞いた限りでは思うのですが、ライドシェアも含め夢洲へのアクセス問題の解消のために整備がされて行くのであれば、最終的にはIRを中心にしたベイエリアの開発に対して、万博が寄与することになるのでしょうか?
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最後となるが、個々の企業努力と国の力で万博の輸送インフラを整備してもらいたい。筆者は万博を楽しみ、楽しさを発信し、万博にお金を使うことで貢献しようと思う。
心配の声も上がっています。 視聴者からは「安心安全に乗れるの?」、大手タクシー会社の方からは「社内に防犯板や緊急通報装置を装備し、トラブルがあった場合の訓練をしている。ライドシェアはどうするの?」という声がありました。
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