【日経平均】上値余地が限られる展開。
直近の日足は陰線引けとなり続落して終えています。下値を攻めきれずに押し戻された形となっており、反発余地を探る動きに繋げていますが、38,100~38,200円にやや強い抵抗が出来ており、これを上抜けきれない可能性も高いと見られます。一方で下値も37,400~37,450円にやや強い抵抗が出来ており、これを割り込んで来ないと下値余地も拡がり難い状態です。但し、37,250~37,300円、37,000~37,100円を全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、36,700円を割り込んで終えた場合は、下値余地が一段と拡がり易くなります。上値は38,100~38,200円、38,300~38,350円、38,450~38,500円に強い抵抗があり、これらを上抜けきれない可能性も高いと見ますが、この上の38,800~38,850円、38,950~39,000円の抵抗を全てクリアして39,000円台を回復して引けた場合は、トレンドが“強気”に変化して一段の上昇に繋がり易くなります。下値抵抗は37,400~37,450円、37,250~37,300円、37,000~37,100円、36,650~36,700円にあります。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。
無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第 119 条により罰せられますのでご注意ください。尚、このレポートは情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
川合美智子氏コンテンツ一覧
最新の日経平均CFDチャート
日本N225 株価指数・商品CFDチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム
世界のマーケットへ手軽に投資のチャンス!「CFDネクスト」で投資家デビュー
外為どっとコム「CFDネクスト」の魅力
外為どっとコムのCFDサービス「CFDネクスト」は、ひとつの口座で世界の株価指数や金・原油、米国株などのさまざまな商品に投資ができます。
取引手数料が無料
取引手数料が無料なので少ない保証金で取引を開始できます。
さらに銘柄によっては最大20倍のレバレッジがかけられるため、少ない保証金で効率よくお取引ができます。
ロスカット手数料は別途発生します。詳しくはこちら
「売り」から入ることもできる
「買い」だけでなく「売り」から入ることも出来るため、相場が下落して価格が下がった際にも利益を出すことができます。
「日本円」で取引できる
世界の様々な商品も、FXと同様に「日本円」のまま取引することができます。
CFD(CFDネクスト)について|はじめてのCFDなら外為どっとコム
日経平均の急落・急騰を引き起こしているのが 景気循環です
記事の冒頭でも説明したとおり、2024年3月22日に日経平均株価が一時41,000円を付け、史上最高値を更新しました。
日経平均株価が節目となる4万円を超えたため、次は5万円が意識されるでしょう。日経平均株価が5万円に向けて上昇したり、5万円を超えたりする可能性があるのかを、定量的な目線と定性的な目線に分けて考えていきます。
上の表では、日経平均株価と日経平均PBR、日経平均BPSについて、2005年1月4日と2024年3月27日を比較しています。この表から、日経平均PBRの上昇と日経平均BPSの増加によって、日経平均株価が押し上げられたことが読み取れますね。
実際、日経平均PER(指数ベース)は24.0倍(2024年3月27日)となっており、先進国の平均PERが18倍前後と考えると、割高な水準と言えるでしょう。
日経平均株価、TOPIXは揃って上昇。日経平均株価は一時3ヶ月以上ぶりとなる場中での38,500円をつけた。円安と米半導体株高をたよりに大型半導体株高が指数を牽引した一方、防衛関連株やゲーム関連株などにはかなりの利益確定売りの動きがみられ、TOPIXは一時マイナス圏に転じる場面もあった。米中会談については「枠組みで合意」という内容が伝わってはいるが、具体的内容には触れられず、一先ずは交渉が決裂しなかったという点を見て悲観せず。
この条件のもと、実際に計算してみました。日経平均PBRが先進国の平均値並みに評価された場合、日経平均株価は5万円を超えます。必ず2.9倍になるとは言えませんが、日本株が海外投資家からさらに評価されれば、PBRの上昇によって日経平均株価が上昇する未来が描けますね。
また、日経平均株価が絶好調でも、景気の良さをあまり実感できないため、上がりすぎと感じるのも無理はありません。しかし、日本企業がこれまでにBPS(1株あたり純資産)を積み上げてきたことを考えると、むしろ適正に評価されはじめているとも言えます。下の表をご覧ください。
日経平均は現在、1989年末のバブルピーク水準と近い水準にあります。ただし、日本株がバブル相場だった1989年と今では、日本企業の財務内容・収益力・ビジネスモデル・ガバナンスがまったく異なります。
ただし、先ほどもお伝えしたように、日経平均PERは24.0倍と先進国平均よりも高くなっています。もし日経平均PERの水準が下がってしまうと、5万円超えは遠のくため注意が必要です。
足元では東証がPBR1倍割れ企業に対して是正を促しています。日本企業のPBRが高まる可能性を踏まえると、先進国並みのPBRまで上昇し、それに合わせて日経平均株価も上昇する可能性があるでしょう。
2023年5月に日経平均株価が30,000円を突破し、1年経たないうちに40,000円を超えました。なぜ、日経平均株価が40,000円まで上昇したのでしょうか。考えられる理由として、下の4つが挙げられます。
日経平均株価が4万円を超えた理由を中心に、日経平均株価が上がりすぎなのかどうか、今後5万円を超えるのかどうかを考えてきました。
これまでそうだったように、これからも日経平均は、急落・急騰を繰り返しながら上昇していくと考えています。日経平均の急落・急騰を引き起こしているのが、景気循環です。世界景気は循環します。4年以内には、1度世界景気の後退(あるいは後退すれすれまでの悪化)があると考えるのが自然です。
日経平均株価の上昇に乗って資産を増やすためにも、財務内容が良好で、しっかりと利益を生み出している(もしくは、これから利益を生み出せそうな)企業を選別しなければなりません。
それがいつになるか、予想することは困難です。今年かもしれないし、来年かもしれません。もっと先かもしれません。いつになるか分からない世界景気悪化を乗り越えて、日経平均は4年以内に5万円を超えると予想しています。
コメント