東横イン空室枠 転売 注意喚起
こうした背景から、ホテル側は「転売による予約には一切関与できない」との立場を明言し、宿泊者自身が予約元と交渉するよう求めた。
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ホテルチェーン大手の東横インが2025年6月16日、提携サイトに提供しているホテル空室枠が一部、海外予約サイトで「転売」され、トラブルが生じているとして公式サイトで注意を呼びかけた。
Q5:今後の対策はある?→ 東横インは提携サイトの見直しや監視強化を検討しています。
東横インは公式サイトで「公式予約が最安値である」との方針を掲げ、価格変動を最小限に抑える独自ポリシーを展開してきた。だが、転売経由で予約された部屋には、本来の料金を超える価格が付されていることも少なくない。
Q1:東横インの予約がなぜ取れていなかったの?→ Agoda等で再販される際に、情報が正しく伝わらなかったためです。
ダイナミックプライシングが転売防止の一助に ダイナミックプライシングは、商品・市況・競合・天候・季節・曜日等に関するビッグデータをクラウド上のプラットフォームで迅速に分析し、需要予測を基にモノやサービスの価格の上げ下げを自動的に行うことで顧客ニーズに即応し、併せて収益の向上につなげる手法。 近年では航空会社やホテル業界に限らず、駐車場やロッカーなど幅広いサービス業において導入が検討されている。 特に注目されている産業の一つが、高騰する高額チケットの転売が問題となっているコンサートやスポーツチケットへのダイナミックプライシング導入であり、米国では、人気歌手テイラー・スウィフトのツアーチケットの販売に、ダイナミックプライシングが採用されたことが話題を呼んでおり、日本でも横浜Fマリノスや福岡ソフトバンクホークス、東京ヤクルトスワローズなど販売実績が拡大している。 今回の同社の問題はホテル客室が固定価格での販売をしている一方で、市場の需給により実際に販売可能な価格が高騰する際にその需給の「ズレ」を利用して、より高値で他サイトが販売していたことに端を発している。 ダイナミックプライシングをすでに導入しているホテルでは、レベニューマネジメントによる収益管理を実現すること以外に、こうした転売を防止することも導入のメリットとなっている。
Q4:安全に予約する方法は?→ 東横インの公式サイトまたは直接電話での予約が最も確実です。
東横インが注意喚起した理由は何ですか?
海外サイトで予約した部屋が存在しない?東横インが一部サイトでの“空室転売”問題を明示的に指摘した。提携外エージェントが中継する構造が原因で、価格の不一致や予約不成立が発生。宿泊者とホテル双方にリスクが拡大している。
同社の抱えるような転売問題のソリューションとしては、他サイトへの転売を厳しく取り締まることも一つの方法だが、市場原理を意識しダイナミックプライシングを導入することもより柔軟でスマートなソリューションということができるのではないだろうか。
可視化されていない販売経路は、宿泊者のトラブルリスクを高める。今回の東横インの告知は、その構造に対する警告でもある。
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