
下影小陰線引け。94円レンジを中心にもみ合った。雲を上回る相場推移で、転換線は基準線の上に位置し、遅行スパンも同指標付近のローソク足を上回っており一目均衡表の主要指標は軒並み買い示唆。もみ合い放れは上方向と予想する。
レジスタンス1 94.84(6/17高値)
前日終値 94.27
サポート1 93.58(日足一目均衡表・転換線)
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
今月20日の市場ではこのテクニカルラインで上昇が止められた
米国株のトレンドを考えるうえで重要指標となるS&P500は、新たな高値を目指すだろう。このケースで注目したいのが、2つのフィボナッチ・エクステンションである。ひとつは、8月5日を起点としたフィボナッチ・エクステンション61.8%の水準5,731レベルである。先週19日の市場では5,733レベルまで上昇し、このテクニカルラインを上方ブレイクする局面が見られた。
今週、S&P500が5,731レベルを完全に突破すれば、次は8月15日の安値を起点としたフィボナッチ・エクステンション261.8%の水準5,796レベルの攻防が焦点として浮上しよう。このテクニカルラインの突破は、S&P500が5,800ポイント台の攻防へシフトするシグナルと捉えたい。
ふたつめの水準は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準(5,607)とフィボナッチ・エクステンション23.6%の水準(5,603)が上下に展開している5,605レベルである。なお、このテクニカルライン付近には10日線が推移している(9月20日時点で5,604レベル、上の日足チャート青ラインを参照)。これらテクニカルラインの攻防では、5,600ポイント維持の見極めが焦点となろう。
3,060ドルの攻防 金価格の上昇局面では、IGモディティレポートで注目しているフィボナッチ・エクステンション61.8%の水準3,062ドルを意識する状況が続こう(日足チャート、緑矢印を参照)。今月20日の市場ではこのテクニカルラインで上昇が止められた。レジスタンスラインとしての存在感が高まっている。
そして最後の水準が、5,655レベルと同じく「サポート転換」の可能性がある5,560レベルである。S&P500がこのテクニカルラインを下方ブレイクすれば、短期サポートラインのトライを意識したい。
週間の予想レンジ下限は2,950ドル。この水準は、2月24日の高値レベルにあたり、サポート転換の可能性がある。また今日現在、21日線が2,952ドルまで上昇している。すぐ下の2,945ドルには日足の一目基準線が推移している。これらテクニカルラインに挟まれた2,950ドルがレンジの下限として意識される展開を想定したい。
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