最後の国鉄型特急電車が完全引退

最後の国鉄型特急電車が完全引退
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最後の国鉄型特急電車が完全引退

本州と九州で幅広く活躍してきたEF81形も、客車列車の廃止や老朽化によって、次第に数を減らしていきます。JR東日本では2010年の「カシオペア」「北斗星」へのEF510形投入で、JR西日本では2016年の「トワイライトエクスプレス」廃止で、JR九州では2009年の「はやぶさ」「富士」廃止で、それぞれ定期運用を終了。すでにJR西日本とJR九州では形式消滅しています。JR貨物の車両も、最後まで残っていた九州地区のグループが、2025年3月のダイヤ改正で定期運用を喪失しました。

分割民営化直前の昭和61(1986)年に登場したキハ185系は、定期運用が残る最後の国鉄型特急車だ。JR四国への移行後に開発された2000系に主役の座を奪われたため、「四国特急の顔」だった期間は短かったが、ローカル特急などで細々と生き延びてきた。普通車に改造されたものや、JR九州に譲渡されたものもあるが、後継の2000系の廃車が進む中、誕生から39年経った今なお52両すべてが現役だ。とはいえ、来たる3月ダイヤ改正では特急「むろと」廃止や特急「剣山」減便、特急「うずしお」からの撤退が予定され、活躍の場を一気に狭めることとなる。完全引退はまだ先だが、国鉄型特急の生き残りに乗るなら今だろう。

この日は、岡山駅と出雲市駅(島根県出雲市)間を15往復するやくものうち、5往復が381系で、下りはいずれも満席。午前9時21分、緑やくも色の381系が駅ホームに到着すると、待ち構えたファンが最後の姿を撮影。乗客のうち約140人が米子駅で下車したが、多くの人がホームに並び、出発する緑やくも色の姿をカメラにおさめていた。

ラストランのやくもに乗った香川県丸亀市の高校1年、前田倫輝さん(16)は「好きな車両が乗れなくなるので学校を休んで来た。先生も『最後なら楽しんできて』と言ってくれた。沿線には写真を撮ったり、手を振ったりしている人もいて、車窓からの風景もいつもと違った。381系には10回ぐらい乗っているけど、最後に乗りたかった」と話した。

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