
「ドル/円」を中心に前日の振り返りと当日の見通しをギュッとまとめて動画配信しました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
最新のマーケット情報まとめ
<ドル円相場に影響を与えた材料>
イスラエルとイランが停戦合意
米消費者信頼感指数は悪化
パウエルFRB議長はややハト派化
<ドル円は…>
じりじり上値を切り下げ、一時144円台半ばまで低下
<今日の注目材料>
カンザスシティ連銀総裁(投票権あり)の発言
田村日銀審議委員の発言
『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
今日のFX予想ドル円 有事のドル買い 巻き戻し
本来であれば、米FRB高官の早期利下げ発言はドル安の要因である。しかし、この日の米ドルは底堅く、対欧州通貨での下落も限定的だった。「有事のドル買い」の強さを示唆した。
相場の動きはいくつもの要因が複雑に絡み合った結果だというのが常ですが、「特定の人物」の一挙手一投足が世界のマーケットを動かし続ける状況は「1971年のニクソンショック以来だ」という専門家もいます。しかも、今はその「特定の人物」の行動、発言自体がきわめて予想しにくい状況です。“円高マグマ”がさらに膨張するのか、円高ポジションの巻き戻しによる“円安”が進むのか。方向感を読み解くのは困難ですが、「台湾ドルショック」のように微少な動きが巨大なうねりに発展するリスクに当面は警戒が必要かもしれません。
三井住友銀行 鈴木浩史チーフ・為替ストラテジスト「トランプ政権の政策の不確実性の霧は晴れにくい。政策の動きしだいで投機筋の円高ポジションが巻き戻されて円安が進む場面も想定される一方、反対にドル売り円買い圧力も相当に強くなることも想定される」
上で述べたとおり、中東リスクは「有事のドル買い」と円安の要因である。したがって「リスク回避の円高」が発生しても、その動きは短期で終息することが予想される。
トランプ氏の演説内容とイランの反発を考えるならば、今回の中東紛争は長引く可能性が出てきた。今週も中東の地政学リスクを意識した「有事のドル買い」を意識したい。
ドル円(USD/JPY)の強気地合いを支えているのが、中東の地政学リスクと筆者は考えている。6月13日にイスラエルがイラン攻撃に踏み切って以降、「有事のドル買い」が進行している。




コメント