【豪ドル/円】上値のやや重い展開。
豪ドル/円は小陰線で終えました。94.80-90の上値抵抗にぶつかっており、この反動で下値余地を探る動きが先行すると見られますが、94.00~94.20ゾーンにやや強い下値抵抗が出来ており、これを守って再度上値トライに転ずる可能性を残しています。買いは94.10-20まで引きつけて押し目買い。損切りは93.60で一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は、94.80-90,95.10-20,95.40-50に、下値抵抗は94.20-30,94.00-10,93.60-70,93.20-30にあります。93円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、92.50以下で終えた場合は短期トレンドの変化に要注意。
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豪ドル円予想 上値のやや重い展開 下値抵抗も守った状態
週足ベースで見た上値抵抗は、184.10~20円、186.30~40円、188.80~90円に、下値抵抗は180.00~10円、176.00~10円、172.80~90円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は166.33円と164.90円に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
週足ベースで見た上値抵抗は145.00~10円、146.80~90円、147.50~60円に、下値抵抗は143.00~10円、141.90~00円、140.00~10円、138.60~70円にあります。全て下抜けて越週した場合は134~135円方向への新たな下落リスクが生じます。31週移動平均線、62週移動平均線は135.00円と136.37円に位置しており、短・中期トレンドをサポート中です。
ただし、可能性はまだ低いと見ますが、サポートラインBを下抜けて越週した場合は、短期トレンドが“弱気”に変化して下値余地がさらに拡がり易くなります。この場合でも中期トレンドがまだ強く、144~145円台が強い下値抵抗として働くと見られます。また、158円台に乗せて越週した場合は上値トライの流れが継続し、一段の上昇に繋がり易くなります。
下値リスクがより高いので買いは様子見か、144.00-10まで引き付けて軽く押し目買い。損切りは143.40で撤退です。ドル売りは145.20-30で戻り売り。損切りは浅い場合で145.60,深い場合は下値リスクが若干後退する146.20に置く必要があります。
週足を見ると2022年10月に付けた148.40円を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインAを上抜けて新たな上昇トレンドに入っており、短・中期共に非常に強い状態にあります。短期的には3月に付けた138.83円を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインBが短期トレンドを支えており、また、3手前の6月第4週の大陽線が新たな上昇トレンド入りした状態にあります。このサポートラインBは151.60~70円に位置しています。
ポンド/円は続伸。上値トライの流れを変えていませんが、196.80-90、197.50-60,198.20-30に一段と強い上値抵抗が控えており、一気に上抜けるにも無理がありそうです。高値圏にあるので買いは1日様子見か195.80-90まで引き付けて。損切りは195.40で浅めに撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は前述の通り。下値抵抗は196.10-20,195.70-80,195.50-60,194.90-00にあります。194円を割り込んで終えた場合は、下値リスクがやや高くなります。
週足を見ると2023年3月に付けた158.27円を基点として下値を切り上げる流れが継続中です。このサポートラインAは176.00~10円にあります。また、3手前の大陽線が新たな上昇トレンド入りしており、短期トレンドは非常に強い状態を維持しています。直近の2手の陽線が上昇エネルギーの強いものではないため、調整下げの動きに転じてもおかしくありませんが、新たな上昇トレンド入りして日が浅いこと、中期トレンドが強い状態にあることから、反落した場合でも深い押しにも繋がり難いと見られます。
短期的には5月に付けた133.75円を基点とする短期的なサポートラインBが141.90~00円に位置しており、これを割り込んで越週した場合は下値リスクが点灯します。しかし、この場合でもサポートラインC、Dが強い下値抵抗として働く可能性が高く、米ドルの急落地合いにも繋がり難い状態です。このCは138.60~70円に、Dは133.30~40円に位置しています。可能性がまだ低いと見ますが、133円台を割り込んで越週した場合は中期トレンドが変化して125円方向への円高、米ドル安の流れに入ります。
豪ドルは対米ドル、対円で下落しましたが、経済自体は底堅さを維持しており対米ドルでも0.6600ドル近辺にある強い下値抵抗を守っています。対円でも反落し、上値を切り下げていますが、日豪金利差を意識した豪ドル買いが下値を支えています。
日足の上値抵抗は145.20-30,145.90-00,146.10-20に、下値抵抗は144.00-10,143.60-70,143.00-10,142.00±10銭にあります。
週足ベースで見た上値抵抗は158.00~10円、159.60~70円、162.30~40円、164.00~10円に、下値抵抗は156.70~80円、156.00~10円154.50~60円、151.60~70円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は145.42円と142.95円に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
ポンド/ドルは実体の小さい陰線引けとなり小反落して引けています。また、1.3500超えトライにも失敗しており、上値余地が限られる展開が予想されます。一方で、1.3400±10ポイントにやや強い下値抵抗が出来ており。これを割り込んで終えるまでは下値余地も拡がり難い状態です。買いは様子見か1.3400-10まで引き付けて。これは東京市場で付いています。損切りは1.3370で浅めに撤退です。売りは1.3500-10で戻り売り。損切りは1.3560で撤退です。短期トレンドは“ニュートラル”な状態ですが、1.3610-20に強い上値抵抗が出来ており、これを上抜けて終えない限り上値余地が拡がり難い状態です。また、1.3390-00の抵抗を下抜けて終えた場合は下値余地がもう一段拡がり易くなります。
一方、物価上昇と住宅ローン金利の上昇は家計を圧迫し、英国経済の足を引っ張っており経済成長は底這い状態から抜け出せない状態です。ファンダメンタルズ面での弱さを反映して、対米ドルでは1.28台から上値をやや切り下げる流れに入っていますが、対円では日英金融政策格差を映してポンドの上昇トレンドが継続中です。190円台も視野に入って来た英ポンド/円ですが、対米ドルでは上値が重い展開となっていること、米ドル/円が介入警戒レベルに近づいていると見られることから、英ポンド/円の調整下げの動きにも注意が必要でしょう。
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