【見通し】ロンドン為替見通し=金融当局者らの発言に注目、指標はユーロ圏HICP

FXブログ
【見通し】ロンドン為替見通し=金融当局者らの発言に注目、指標はユーロ圏HICP

本日のロンドン為替市場では、複数予定されている金融当局者の発言に注目しながらの取引か。経済指標では6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)が発表予定。

 ポルトガルのシントラで2日まで開かれる欧州中央銀行(ECB)主催の国際金融会議「ECBフォーラム」では本日、ECB高官がパネルディスカッションに参加、または講演を行う。デギンドスECB副総裁、エルダーソンECB専務理事、シュナーベルECB専務理事などの発言が今のところ予定されている。

 なおラガルドECB総裁は昨日のECBフォーラムにおいて、2%インフレ目標の維持を再確認し、現在の金融政策方針を評価した。トランプ関税による物価先行きの不確実性にも言及し、インフレが目標から大きく外れた場合は迅速に対応する考えを示している。

 昨日まで8日続伸したユーロドルは、アジア午前に2021年9月以来の1.18ドル台乗せに成功した。ただ目先の達成感から大台の滞空時間は短かったものの、上値余地はまだ残したままと言えるのではないか。欧州中央銀行(ECB)の利下げはまだ何度か実施されるとの見方は根強いものの、緩和サイクルとしては終わりに近づいているとの見方がユーロの支えの1つ。

 日本時間18時にはユーロ圏HICPの6月分が発表予定。市場予想は前年比2.0%と前回から0.1ポイント加速、コア指数は前回と変わらず2.3%上昇が見込まれている。金融政策の指針となる指標だが、予想にほぼ沿った結果であれば、市場の目はその後に予定されている主要中銀の総裁らによるパネルディスカッションに向きそうだ。

 ほか、相互関税上乗せの猶予期限が近づくなか、依然としてトランプ関税に関連した報道には要警戒。またトランプ米大統領が「big、beautiful bill」と呼び、今週中の可決を目指す包括的な税制・歳出法案を巡る動きにも注意しておきたい。

想定レンジ上限

・ユーロドル、2021年9月8・10高値1.1851ドル

想定レンジ下限

・ユーロドル、6月30日安値1.1708ドル

(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】ロンドン為替見通し=金融当局者らの発言に注目、指標はユーロ圏HICP

コメント

タイトルとURLをコピーしました