豪ドル/円 見通し「連続利下げ濃厚も一部に据え置き予想…タカ派利下げとの見方も」注目の高金利通貨 7月4日号

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豪ドル/円 見通し「連続利下げ濃厚も一部に据え置き予想…タカ派利下げとの見方も」注目の高金利通貨 7月4日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2025年7月4日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

今週の豪ドル/円は1カ月半ぶりに95円台へ上昇

 30日は米国株の上昇などを背景に94.88円前後まで上昇しましたが95円台目前で失速。翌7月1日は、日銀短観の改善を受けて円買いに傾く中で一時94円台を割り込みました。2日に発表された豪5月小売売上高は市場予想を下回りましたが、影響は限定的で94円台後半へと小反発。3日には豪5月貿易黒字が予想を大幅に下回りましたが、こちらも影響は限定的でその後のNY市場では5月14日以来の高値となる95.37円前後まで急伸しました。米6月雇用統計が予想外の良好な結果となり、ドル高・円安が進んだほか、S&P500やナスダック総合が最高値を更新するなど米国株が上昇したことが豪ドル/円を1カ月半ぶりに95円台に押し上げた格好です。ただ、4日の東京市場では週末を前にやや軟調で、94円台後半に押し戻されています。この日は米国が独立記念日の祝日とあって、持ち高調整と見られる豪ドル売りが出やすかったようです。

来週の豪ドル/円の注目ポイントはRBA

 豪中銀(RBA)は8日に政策金利を発表します。市場では3.85%から3.60%への引き下げ予想が大勢を占めており、2会合連続の利下げが決まる公算です。前回5月会合で25bp(0.25%ポイント)の利下げを決めた際に、50bpの利下げを検討したことが明らかになったほか、5月の月次消費者物価指数(CPIトリム平均)が前年比+2.4%とインフレ目標である2-3%の中間値を下回ったことから、連続利下げに障害はないと見られます。ただ、RBAは月次CPIより四半期CPIを重視しているため、今月30日に発表される豪4-6月期CPIを待って、8月12日の理事会で利下げに動くとの観測もくすぶっています。また、RBAはたとえ今回利下げを行なっても、7月から豪州の最低賃金が3.5%引き上げられたことから追加利下げには慎重な姿勢を示すとの見方もあります。8日の理事会では、利下げの有無とともに今後の政策方針を示すフォワードガイダンスに注目です。

 

来週の豪ドル/円の見通し

予想レンジ
93.500円~96.5005円
基調
方向感模索

来週の注目ポイント
☆7/8 RBA政策金利
・主要国株価、国際商品価格

 

豪ドル/円(AUD/JPY) FX為替レート・チャート

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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円豪ドル(JPYAUD)は 過去1年間で顕著な変動を見せています

円豪ドルの為替レートは、日本の安全資産である円とオーストラリアのリスクに敏感なドルのダイナミックな相互作用を反映しており、通貨トレーダーにとって重要な焦点となっている。

豪ドルの特徴をおぼえて、効率良く利益を出しましょう!

豪米2年債利回り差は、足下で0.2%程度の豪ドル劣位です(図表2参照)。その一方で、日米2年債利回り差米ドル優位は3%を大きく上回っています。2022年の歴史的インフレ以降、先進国は軒並みインフレ対策で大幅な利上げに動いたのに対し、当初日本だけは金利上昇を抑制する政策を続けました。その結果、日本と米国など先進国の金利差は円劣位が大幅に拡大した一方で、日本以外の先進国間の金利差拡大は限られました。

以上を踏まえると、2025年の豪ドル/米ドルは、2024年のレンジを下方修正し、0.6~0.7米ドル中心での展開と予想したいと思います。

豪ドルはデフォルトリスクが非常に低いので、安心して取引ができる通貨です。

取引量を少なくして低レバレッジで取引をすれば、大きく豪ドルが下がった時に買い増して、一時的な反発時に売ることで安定した利益を狙えます。

低レバレッジで取引をすると、豪ドルが大きく下がってもロスカット(強制決済)をされません。

実質金利が改善されると、豪ドルは買われる可能性が高くなります。

こうした米中の緊張緩和の兆しは投資家のリスク回避姿勢を弱め、ドル円相場では4月下旬以降、安全資産とみなされる円が売られ、ドルが買われる流れが強まった。ドル円相場は日本時間12日の取引では1ドル=146円台前後で推移しており、相互関税一部停止の前日にあたる4月8日との比較ではほぼ横ばいの値動き。これに対して豪ドルの対ドル相場(AUD/USD)は同じ期間で7%を超える豪ドル高となっている。

輸出品は鉄鉱石(32%)、石炭(12%)、天然ガス(10%)と資源が多く、資源価格が下がると豪ドルも売られるます。

円豪ドル(JPYAUD)は、過去1年間で顕著な変動を見せています。2025年6月初旬現在、為替レートは1円あたり0.0107豪ドルで、1年前の0.0096豪ドルから11.46%上昇しています。

豪ドルが強かったのは高い政策金利があったからだ。

比較的大きなレンジで動きやすい豪ドルですが、特徴として「一方向に動くと止まらない」という特徴があります。

リスクオン(リスク選好)なら高金利通貨が買われやすく、豪ドルも買われやすいぞ。

輸出品は鉄鉱石(32%)、石炭(12%)、天然ガス(10%)と資源が多く、資源価格が下がると豪ドルも売られるぞ。

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