フジ佐木アナ 被害者対応で後悔
そしてAさんは8月にフジテレビを退職する。
番組改編発表後に初めて知ってAさんがショックを受けることのないよう、佐々木アナは事前に説明して同意を得る必要があったため、9月下旬から10月上旬にかけて複数回オンライン会議や電話で説明した。Aさんは「私からすべてを奪うのか」などと激しく泣いて訴えたが、最終的にはフジテレビの対応方針を受け入れた。佐々木アナは、Aさんの復帰意欲の強さとそれが奪われることによる心情を思い「番組降板の話をするのは非常に辛かった」と第三者委員会に述べている。
被害者女性はトラブルが起こったあと、フジテレビ幹部に被害の詳細を報告していました。
1月23日に芸能界を引退した中居正広氏(52)の女性トラブルに端を発した“中居・フジテレビ問題”。3月31日にフジテレビが第三者委員会の調査報告書を公表してから約1週間が経過した。
同報告書には、被害女性Aだけでなく、編成制作局アナウンス室部長などを務め、当時Aの上司でもあったFにも《大きな精神的負担が生じた》とある。ワイドショー関係者は言う。
またFRRIDAYも21日に「佐々木恭子アナが浮き彫りにした『フジテレビの病巣』…現役局員が指摘する“献上”幹部の「絶対権力」と報じている。この記事では文春で報じられた佐々木アナの「Aさんには、このことは相談していない」という発言について、次のような意味合いだったと推測している。
2024年1月7日、Aさんと中居氏の間で示談が成立する。佐々木と医師は、Aさんの主治医から業務への復帰の仕方を会社として考えるようにと言われていたことから、Aさんの体調改善が見られてきた2024年3月28日に、復帰の段取りを協議した。復帰直後から生放送への出演は難しいことから、ナレーションやアナウンス室の他の業務などを担当し、その後様子を見ながら復帰していくことなど具体的な検討を行った。一方、Aさんは、2024年4月30日の産業医面談で、中居氏がフジテレビの番組に出演し続けており、社屋内に中居氏のポスターが貼ってあるため、復職はできるのだろうかという相談をしていた。その後、Aさんは5月から6月にかけて体調が悪化。6月頃から専門機関でのトラウマ治療に本格的に取り組み始め、その後は順調に回復していった。そうした経緯を経て、女性Aはフジテレビからの退職を決めた。
被害者女性の訴えは結果的にすぐには聞き入れてもらえなかった形になります。
2024年7月4日、Aさんは佐々木さんに対してメールで退職意向を伝え、7月10日、フジテレビ社屋にある健康相談室で、医師が同席して、B氏の後任としてアナウンス室長に着任したI氏と佐々木さんと面談し、正式な退職の申し出を行った。佐々木さんは復帰プランを具体的に検討し始めたことから、その申し出に驚いたものの、G編成制作局長の了解が必要であるとして、退職の申出を一旦預かった。この面談において、Aさんは、中居氏のパシリとなっていた番組プロデューサーやバラエティ部門に対する強い怒りと嫌悪感を顕わにし、自分がアナウンサーを続けられないのに中居氏が何もなかったように番組に出演し続けていると指摘し、フジに業務復帰しても中居氏と遭遇するため復帰できない旨を述べたという。この面談内容は佐々木アナ、そしてI氏からG編成制作局長に口頭で報告され、その後、重ねてメールでも報告されたが、G編成制作局長からは特段の反応はなかったという。7月25日、産業医同席のもと、G編成制作局長も加わってI氏、佐々木アナとAさんは面談。G編成制作局長から他の部署で業務する選択肢を提案して慰留したが、Aさんの退職意思は固かった。退職に向けたこの面談において、Aさんからは「中居氏の番組出演が継続しているのに自分は出られないこと」「他局に入社していたらどんな未来があったか」などの話があったというが、こうしたAさんの発言に対して、G編成制作局長は何も発言しなかったという。
フジ佐々木恭子アナ フジ検証番組で後悔口に「私が“もう無理です”って言っていれば違ったサポートが」
番組にゲスト出演したノンフィクションライターの石戸諭氏は「問題は大きく分けて2つあるかなというふうに思いました。1点目はフジテレビは確かにいろんなコンテンツメーカーではあるんですけども、他方で報道機関でもあるわけです。その記者たちは、日々、こういう会見をする時、取材する時に“なるべくカメラ入れてください”“オープンにしてください”“説明してください”っていうことを常に要求してるわけですよね。定例記者会見の前倒しだから、カメラは入れることはできないっていうのは、どう考えても理屈としておかしな話」とバッサリ。「2点目は、こうした判断の背景に、Aさんへの悪影響であるとか、それから人権を守るためにっていうような、要するに、人権を守るとか、Aさんに配慮っていうのが、言うなれば表向きの理由として使われ、だからこういう要領を得ない会見になったんだっていうことは凄く、ある意味では納得しましたね」と対応を厳しく批判した。
4月4日、関西テレビの社長を辞任した大多亮氏は辞任会見で、被害女性Aへの謝罪とともにFへの謝罪の言葉も口にした。中居氏のトラブル勃発時はフジテレビ専務だった大多氏は、Aと向き合ったFについて「彼女も普通のフジの社員。こういう事案に対する対応は難しかったと思うしそれを我々は気づかずにやってもらっていたということ。本当にFさんにも謝りたい」と話した。大多氏はFに電話で謝罪したという。
どうも週刊誌の報道でもフジ社員は佐々木アナに同情的なのだ。
まず、今回のフジテレビの問題で佐々木アナについて、各メディアがどのように報じていたかに触れたい。
「Fと役職が一致し、すでに週刊誌でもさまざま報じられているフジテレビの佐々木恭子アナウンサー(52)に対し、同情の声が広がっています。佐々木アナは今年1月に“被害女性からの相談に真摯に対応できていなかった”と報じられ、世間からも厳しい声が寄せられていましたが、今回の報告書の内容から、佐々木アナは被害女性にしっかりと寄り添おうとしていたこと、会社との板挟みに苦しんでいたことなどが明らかになったんです。
コメント